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連日猛暑の続く毎日ですが、買い物と涼を求めて出かけた大型スーパー店に、
づらりと並んだ「岐阜提灯」が目にとまりました。
そう言えばここ岐阜は、「岐阜提灯」としても有名な産地でもあるんですね。
一つ一つ眺めてみると、なんと涼しげな絵柄でしょう。
キキョウやススキやオミナエシなど絵柄は早秋の風情いっぱいです。
思わず立ち止まって、「岐阜提灯」の美しさをしばし観賞してしまいました。
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岐阜は昔から良質の和紙や竹の産地でもあり、この集散地として岐阜は早くから
紙と竹を原料とする提灯や和傘の手工芸が発達したようです。
これら特殊技巧は代々伝えられ、ついには「岐阜提灯」として全国的に有名に
なりました。
発祥は慶長年間(十六世紀)頃と古く、徳川三代将軍の時に初めて幕府に献じた
と言う記録があるそうです。
この「岐阜提灯」は、幕府への献上品はでもあったんですね。
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「岐阜提灯」はお盆と深い関係があるようで、初めて迎える「新盆・初盆」を初め、
祖先の精霊をお迎えして供養する大切な行事のお盆のお飾りとして使われました。
また、提灯を飾ると言うことは、先祖の霊を送迎する意味だけではなく、精霊の安ら
かな成仏への祈りと生前の恩に対する感謝の気持ちを込めて行う先祖供養だった
んですね。
今では一月遅れのお盆が主流になりましたが、昔は7月15日を中心に行われて
いたようですね。
また最近はこの提灯もお盆用だけではなく、納涼用として飾られることが多くなった
ようです。
絵柄も涼しげで、夕闇にほのかに灯る「岐阜提灯」、風情がありますね。
我が家も一つほしくなりました。