松尾芭蕉の「奥の細道」の終焉の地として有名な大垣市で行われている“たらい舟、川下り”
にお友だちと出かけてきました。
大垣市は水郷の地としても知られていますが、三年前よりたらい舟が運航されています。
たらい舟は大垣城の北側から乗船し、市内を流れる水門川に沿って南へ1キロほどの外堀を巡る
コースです。
川下りは市の観光協会の主催で行われているようで、木製の大きなたらい舟には一艘にお客は
二人、船頭さんを入れ定員は三人で、六艘の船で一日六回の運行とのことでした。
赤じゅうたんが敷かれた乗り場から乗船し、いよいよ水門川の川下りが始まりました。
川沿いの桜もこの日は丁度満開の見ごろとなり、川中から見上げる桜もなかなか風情があります。
船頭さんの竿さばきもゆったりで、のんびりと優雅なたらい船からの桜見物です。
この日はちょっと向い風があり、スイスイとは進みませんが、その分のんびりできるので乗船客に
とってかえってありがたい時間の流れです。
たらい舟に乗ったのは初めてすが、時にはぐるぐると回るので船とは違ったおもしろさがありました。
今日の船頭さんの中には、マイスター倶楽部の学生さんも船頭として参加しているようでしたが、
今回私たちの乗った船は年季の入ったベテランの船頭さんでした。
お陰で川下りの途中いろんな話が聞けてふれあいの時間もたっぷり。
川の中の緑の藻のようなものは、ウナギ藻といって実際ウナギがいるとのことです。
この藻を食べているのでしょうか?
よく見ると川の中には綺麗な鯉も泳いでいました。
さすが水の都だけあり、川の水も綺麗で飲み水もおいしいと定評があるようです。
まわりの風景を眺めながらゆったりと川下りすること約40分。
いよいよ川下りも終盤、下船場の四季の広場が見えてきました。
下船後は今度は上から“たらい船 川下り”の風景を桜越しに眺めます。
上からの眺めもまたいいですね。
尚、この“たらい舟 川下り”は予約制で、当日直接行っても乗船できません。
料金は一艘1000円。二人で乗れば一人500円という手ごろなお値段でした。
この日も終日満席の盛況ぶりで、大垣での春の一日を“たらい舟 川下り”という珍しい
体験を楽しんできました。