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                     常滑散策うらばなし  その2

2012-09-09 | 常滑散策




常滑の散策コースはA,Bと大きく分けて2コースあります。
今回はそのうちのAコースをゆっくり歩こうと決めました。
とはいえ細い坂道や石段を歩いていると下からの強い照り返しがきつい!!
そんな時、大きな水盤に水を張ったこんな光景にほっと一息です。









三段重なったこんな可愛いカエルの器に出会い、その滑稽さにちょっと暑さも忘れます。
大きな眼とぐっと伸びた水かき、、、、
これも常滑焼なんですね。







常滑焼きというと招き猫が有名ですね。
常滑駅を出ると道向こうに大きな招き猫が現れます。

本物の猫ちゃんに出会いたいなと思っていると、いましたいました!!!
最初に出会った白猫は階段の上でじっとしています。
二匹目の猫ちゃんはあまりにもモモスケくんに似ているのでびっくり!!
気持ちよさそうに寝ている三匹目の猫ちゃんはお店の看板娘。
といってもほかの子猫を我が子のように可愛がるやさしい猫なのだそうです。







そしてやっぱり道々で出会うのはこの艶のいい土管です。
以前仕事に携わっていたという人のお話では、この土管の艶は焼くときに塩を振りかけている
からだと教えてもらいました。


「え!塩ですか?」不思議に思って尋ねると、昔はクジラを塩漬けにするために使った塩を
安く買い入れ艶出しのために使ったのだとか。
この艶はもしかしてクジラの油が混じっているからなのでしょうか?







土管のほかにもあれこれ混じったこんな変わった壁も、、、
よく見るとお茶碗や湯呑やぐい呑や鉢などいろいろあります。
これもエコでしょうか?(笑)







こっちの四角い入れ物のような焼き物は何に使ったんでしょうか。
聞くのを忘れました。







今回は時間があったのでちょっと途中休憩を取りながら道を変えてゆっくりと、、、、
気がついたらとうにお昼が過ぎていました。
お腹がすいたはずです。




この看板につられてお食事処へ、、、、
細い坂道から階段を下りていくと数件のお店が並んでいます。
今回は「たんぽぽ」さんへ。

お店の経営者はとっても素敵な中年女性でした。
ご自分も陶芸をやり「自分の作った器でお客様に食べていただくのが夢でした」とのこと。







今回は常滑の近くの海で採れた新鮮な「カレイの煮付け定食」をいただきました。
気取りのない家庭的な雰囲気のお店で、昼はとうに過ぎていて客は私一人だったためか
身の上話まで伺いすっかりくつろいだ気分になりました。
お飲み物のアイスコーヒー付きで1000円と安く、お味もしっかりとついて美味しかったです。







そろそろ常滑散策も終わりがけですが、やっぱり煙突が目に入ります。
よく見ると半分の高さになった煙突が結構目立ちました。







昔は石炭でを使い、次にガスに変わり、最後は電気と燃料が変わったため、石炭を使って
いた時のような高い煙突は必要なくなり、次第に不要な上の部分を取り壊しながら近年
まで使われていたとのことでした。

今や常滑の街に数少ないあの高い煙突はかつての繁栄のシンボルでしかなくなってしまったようです。
ちょっと寂しいことですが、これも時代の流れなのでしょうね。
暑い日でしたが、常滑の良さにたっぷりと触れた一日でした。