秋風にそよぐコスモスの花を見ていると、小さい頃に住んでいた家の近くのお花畑を思い出します。
それは街中のお花屋さんが育てていた広いお花畑でした。
季節ごとにいろんな花が咲き乱れていましたが、秋には決まって咲いていたコスモスの花。
そのお花畑の中で近所の遊び仲間とよくかくれんぼした記憶があります。
コスモスの花が秋風に揺れて、かがむと見えなくなって丁度良い隠れ場所でした。
あの頃一緒に遊んだ友は今どこでどうしているでしょうか?
学校から帰るとランドセルを玄関に置いて日が暮れるまで近所の友と遊んだ幼い日。
故郷を遠く離れ、長い年月を経た今ふと思い出す幼いころの記憶。
コスモスの花を見るたびに、なぜかいつも幼い日の思い出が甦ってきます。
秋空にくっきりと映える紫のアメジストの花。
宝石のアメジストは「紫水晶」のことで2月の誕生石ですが、これはサルビア属の花。
サルビアはラテン語で治療や健康を意味するとか。
きっと薬用にも使われる物なのでしょう。
公園の片隅に咲く赤そばの花。
日本のそばの花は白いですが、赤そばの原種は標高3800メートルもあるヒマラヤの奥地に咲く
そばの花を持ちかえり、さらに改良を重ねたものとか。
何気なく咲く秋の花にも小さいドラマがありました。