風のたより

つれづれに

                 ~~~   とんがり屋根のアルベロベッロ  ~~~

2016-06-23 | クルーズ その2 (東地中海クルーズ)



ベネチアの港を出たオーケストラ号は、夜の間しずかにアドリア海を航行し、翌日の朝を迎えました。

アドリア海に上がる朝日です。





更に船はアドリア海を進み、午前11時過ぎ最初の寄港地であるバーリーの港に着きました。





バーリーの港からは専用バスに乗り込み、きょうの観光地である
南イタリアにあるアルベロベッロへと向かいます。

独特な石積みの石垣が目につきます。
この地方で取れる石灰岩のようです。





バスがアルベロベッロの街に着くと、多くの観光客がもうすでに坂道を上りとんがり屋根の街へと
向かっていました。





私たちグループも他の観光客の方々にまぎれない様坂道を上がり、ここで 
ちょっとアルベロベッロの説明を聞きました。





この一風変わった可愛らしいとんがり屋根のこの家々が、一度見たかったアルベロベッロの町並みです。

とんがり屋根はトゥルッリと言い、ここアルベロベッロは1996年にユネスコの世界遺産に登録されていて
この地方の伝統家屋群が対象になっているということでした。

又このトゥルッリは、開拓農民によって16世紀の半ばからの約100年間に建てられたものだそうです。





坂の両側には、かわいいお店がぎっしりと並んでいます。





屋根の上の不思議な模様も何やら意味があるようで、、、、





坂道を上っていくと、、、、また坂が、、、、けっこうきついです。(笑)





ここが教会ですが、教会の屋根もとんがり屋根です。

ここまでは皆さんと一緒に上がってきましたが、ここで自由解散となり、集合時間までの自由行動となりました。





青い空に白い壁、そして可愛らしいグレーのとんがり屋根が映えてます。





皆さん外観の面白さに見とれパチパチとカメラに収める姿があちこちで、、、、





お店もゆっくりと覗きたいのですが、、、

お店の中はどうなっているのかと一軒のお店に入ってみると、、、、





お店の中はこんな感じで結構広く、天井はやっぱりとんがり屋根でした。





そして偶然にも、このお店のオーナーでもあるおばあちゃんは大の日本好きで、年に一度は日本に行き
飛騨の白川郷に行ってきたばかりとか。

まあ!びっくり。
私たちも先日飛騨の白川郷に行ったばかりです。

おばあちゃんの話では、ここアルベロベッロは、飛騨の白川郷と姉妹都市になっているということでした。

知らなかった!!!





どうやらこのおばあちゃんは、いままでにも日本のテレビに何度も出ている有名人のようで
日本の観光客には特に親切で、”良い所を見せてあげるから,この階段を上がって”といってくれ、、、、

言われたとうり階段を上がっていくと、、、なんと素晴らしい広いバルコニーがあり、そこからとんがり屋根が続く
素敵な風景が広がっていました。





このとんがり屋根は、一つの屋根に一つの部屋があるのだとか。

お部屋とお部屋とのつなぎも、みな石で繋がっていました。
又この屋根は接着剤など何も使うことなく、ただの石積みだけだとか。

よく崩れないものですね。
きっとその積み上げには、特別な技術がいるのでしょう。





どうしてこんな変わった建て方をしたかというと、その昔ナポリ大国に収めるための税金対策だったとか。

部屋に応じての税金の納税に対し、いつでも簡単に家を壊して税金を逃れたのだといいますが
今では世界中からの観光客がやってくる素晴らしい観光地に変身です。





石灰(漆喰)で仕上げた円筒形の家の上に、キノコのような形をした灰色のとんがり屋根
見れば見るほど可愛いですね。





一巡りした後ちょっと買い物をしたりして、そろそろ時間なので下まで坂道を下りてきました。

”最後にはぜひこの階段を上り町全体を眺めてください”というガイドさんのアドバイスどうり
階段を上がり高台に上ってみると、、、、

うわー凄い!!
とんがり屋根のトゥルッリが連なる町並みが見渡せました。





崖下のお宅の軒下にはたくさんの大きな壺が、、、、?

いったい何に使うんでしょうか?





もう一度アルベロベッロの世界にも珍しい街の光景を眺めました。





バスの場所まで戻る途中に猫ちゃん発見!!

アルベロベッロの街に溶け込んでいるような可愛い猫ちゃんでした。

今頃モモスケ君はどうしているかな???