風のたより

つれづれに

              ~~~ ただひたすら苦しみに耐えて ~~~

2019-01-24 | 



その後のキキの病状は、日に日に厳しくなってきました。

数日前には食べれていた食事も、ここ数日の間に自分からは全く食べなくなってきています。

今は薬さえも指に着けてなめさせている状態です。

夕べも苦しそうな息遣いが続き、脇で背中をなでながらこんな可哀そうな状態が
いつまで続くのかと暗い気分になりました。

今日は午前中、今年に入って四回目の病院でした。

ステロイドの注射と五日分のお薬を頂いてきました。





家に戻ったキキは自分からキャリーバックから出て明るい窓辺に行きました。

ここ数日はづっと部屋の隅にじっとしている状態だったので、こんな明るい場所に
自分から出て行ったことがちょっと意外でした。

今朝の注射のお陰で、幾分気分は晴れたのでしょうか??

新鮮な空気が気持ちよかったのか、いつまでもじーっと動きません。

多分貧血もあるのでしょう。

硝子戸を開け網戸にして新しい空気を吸わせてあげました。





つい2週間前までは日光浴の為一日一回は入っていた三段ゲージですが、いまやもう
この中に入ることはないでしょう。

じっと眺めるキキは、何を見ているのでしょう??





数日前にはこんなことがありました。

弱った体ながら階段を下りて和室の前の廊下の前でじーっとしています。

ここは気分のすぐれないキキにとって、冷たい廊下は気持ちがよかったのでしょうか?





息が苦しいときにはなぜか首を段ボールの端にかけてじっとしているときもあります。

その姿は苦しみにひたすらじっと耐えているようで、見ているこちらの心も痛みます。

誰も恨まず、誰に助けを求めることもせず、、、、その健気さには教えられることも、、、





猫は自分の具合の悪いことを隠そうとする習性があるとか。

弱った自分を他人に見せることは命の危険に繋がるからでしょう。

又、猫は具合の良くない時には、”暗くて冷たくて狭い場所”を好むと聞きましたが、
キキはまさにそんな感じです。

”こんな状態でよくがんぱってるね、本人は相当苦しいと思いますよ”と先生に言われました。

キキが必死で生きようとしている姿に、飼い主も今はただ一緒に耐えるしかありません。