秋の彼岸法要の御案内をいただき久しぶりに京都、西本願寺へ。
JRを乗り継いで2時間半、車窓を楽しんでいるともう京都です。
この日は丁度お彼岸のお中日でお天気にも恵まれ、いつもながら参拝者は全国各地からいっぱいです。
龍虎殿で受付を済ませ、御影堂から廊下を渡り法要のある阿弥陀堂へ。
もうすでにいっぱいの人が、法要の始まりを待っていました。
10時より最前列に10人、壇を上がった両側に5人づつ計20人の僧侶のもと、いよいよ
秋の彼岸法要が始まりました。
読経と鐘の音が広い講堂に流れ荘厳な雰囲気が漂います。
途中、じゃりんじゃりんと音がするのは、参拝の方々が入れるお賽銭の音でした。
法要は1時間以上も続き、椅子をお借りしていてよかったと~~~
午前中の法要を無事済ませ、一度京都駅に戻りお昼をとったあと、今日のあと二つの目的のため
行動開始です。
先ずは今日が展示会最後の日という相国寺、承天閣美術館で開催中の「伊藤若冲の名宝展」へ。
京都駅から一日フリーのバスの券を購入し、上京区まで行き、バスを乗り換え同志社前で下車し徒歩5分。
山門の左側には開催中の「伊藤若冲の名宝展」の看板がみえます。
以前テレビの「ぶらぶら美術館」で紹介されていたので、京都へ行ったらぜひ見たいと思っていました。
ちょうどこの日が最後というのも観賞意欲をあおられました。
山門を入り左には相国寺があり、承天閣美術館はその右側で、臨済宗相国寺派の総本山である相国寺の
境内にある美術館です。
承天閣美術館は相国寺が伊藤若冲ゆかりの寺院であるため伊藤若冲の作品が多く所蔵されているようです。
作品は第一会場と第二会場に展示されていましたが、残念ながら撮影は禁止でした。
ここは第二会場へ続くロビーで、ここで一休みしてから第二会場へ~~~
ロビーの広いガラス窓の外には、美術館のなかの庭園、『十牛の庭』と言われるお庭が見られます。
いよいよ第二会場へ。
写真は順不動で、若冲の以下の作品はすべてネットよりお借りしたものです。
色鮮やかな左普賢菩薩、右文殊菩薩像。
文殊の知恵の文殊様ですね。
「鳴鶴図」双幅。
片方は首を上げ、もう片方は首を下げて~~~
繊細に描かれている葡萄と百合の花。
鹿苑寺(金閣寺)大書院旧障壁画。
違い棚の奥に描かれた葡萄の絵。
このほかにもまだまだ紹介しきれないほど若冲の作品18点が展示されていました。
この承天閣美術館のほかにも、こんな素晴らしい若冲の絵がいっぱいあるようです。
若冲の得意とした鶏の絵や草花。
若冲は江戸時代中期に京都で活躍した奇才の絵師で、最近では海外でも多くのファンがいるといわれています。
若冲は京都の錦小路の青物問屋の長男として生まれますが、家業を弟に譲り生涯独身を通し、絵を描くことが
人生の喜びの全てであるかのように絵に没頭した絵師と言われています。
商売をしていた関係か青物や庭で飼っていた鶏などから多くの鶏などが描かれています。
繊細で細やかな線と斬新な色使いは、今見ても素晴らしいものばかりでした。
一度ゆっくり見たいと思っていた伊藤若冲の絵をこんなまじかで数多く観賞できたのはとても幸いで
この日に京都へ来ることになった御縁ということでしょうか。
尚、もっと若冲を知りたい方はこちらからどうぞ。
小さな虫やすずめ、野菜にまで愛情を注ぐやさしさにホッとさせられたり・・
若冲ファンの私にはうらやましい一日です
以前は撮影OKでしたが、最近はNGになってしまった深草・石峯寺の五百羅漢もお奨めです
機会があったら、こちらもぜひ訪れてみてください
法要の日が秋晴れでよかったですね
若冲のことは何年か前から一度機会があったら
是非見たいと思っていましたのでラッキーでした。
でもまだまだたくさんの作品があるんですね。
色鮮やかな鶏の群れも見たいです。
深草・石峯寺の五百羅漢ですか。
機会を作りまた見に行きたいです。