11月2日(日)第21回ミーティングを行ないました。参加者は20名。大阪府立大学の東優子先生をゲストスピーカーにお迎えしました。初めて参加してくださった方は6名。愛知県からのご参加もあり、また大学及び大学院で学んでおられる方がお二人、勉強にと来てくださいました。また神戸市北区の講演会を推進してくださった青少協の友人の方も報告に来てくださいました。みなさん、ありがとうございました。
東先生は大阪府人権協会でもお仕事をなさっていて、講演会なども各地で行っておられます。最近は大阪市の行政から呼ばれることが多いとか。それで、行政に対してどのような話をしているのかを紹介したい、そして他にも訴えてほしいことがあれば是非聞きたい、ということで話してくださいました。実にさまざまな観点から訴えてくださっていてとても心強く思いましたし、私たちも学ぶことが多かったです。
興味深かったお話は「LGBT問題が非常に輪郭付けにくい問題であることが、具体的な施策に結びつかない一因」ということです。2007年にアメリカで2000人に調査したところ、クローズフレンズ(仲のよい友達)10人に4人はLGBTであるという結果が出ているそうです。つまりカミングアウトが進んでいるということですね。以前スペインからの留学生にも聞いたことがあります。誰でも一人はLGBTの家族や知人がいると。それに比べ日本では、行政から見てもこの問題にリアリティがない。確かにそうかもしれません。
でもカミングアウトする人が増えなければ社会の偏見や差別をどうしようもできない、というのもおかしな話です。リアリティがないと言っても、存在することはすでにさまざまな調査から数字としても出ているわけですから。だれが当事者か・・という問題ではなく、どこにいるのか・・という問題でもなく、事実なのですから。でもまずそれを知らないということ。知らせる立場であるはずの行政や政治家、教育関係者が、です。でも今、少しずつですが先生のお話にもあったように知ろうとする努力は始まったのでしょうね。あとはこれに拍車を掛けるために何が必要なのか、ということです。
ゆっくりでいいのなら、やがては海外からの変革の波も押し寄せ社会も変わっていくでしょうから、待っていればいいのかもしれません。でもその間にも当事者の子どもたちの多くは辛い思いを抱え、カミングアウトされた親は親で辛い思いを胸に閉じ込めることが繰り返されます。先日もあるお母さまから「パソコンの履歴を見たのですが息子はどうもゲイのようです。毎日眠れません・・」といったご相談のメールが届いています。
残念ながら先生の聞きたいとおっしゃった具体的な要望について、今回は時間がなく多くの意見は出ませんでしたが、どうやって行政に働きかけていけばいいのか、どうやって啓発を広げていけばいいのか、考え、少しずつでも実行に移していかなければと思います。
東先生から下記のセミナーのお知らせをいただきました。この問題が見えていない人もまだまだたくさんいますが、一方ではこんな動きもあるのですね。とてもうれいしいことです。是非参加しようと思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
財団法人 日本性教育協会(JASE)からのお知らせ
====================================================================
●11月開催JASE主催セミナーのご案内です。
まだまだ参加者を募集しています。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2008.11.23 開催 ━━━━┓
関西性教育セミナー2008 秋
「日本の性と社会のイマドキ」─恋愛・結婚編─
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
(財)日本性教育協会の主催で2006年に始まった
<関西性教育研修セミナー>も、おかげさまで6回を数えます。
今回のテーマは「日本の性と社会のイマドキ-恋愛・結婚編-」です。
ご好評いただいた2008夏「若者編」の会場で話題にのぼった
<性の不活発層>を取り上げる他、異性間の<結婚と離婚>、
さらには<LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー)の
恋愛・結婚・生殖>に関する話題など、多彩な講師陣をお招きして
「性と社会のイマドキ」を切り取ります。
秋の休日、皆さんのご来場をお待ちしています。
◇企画・運営◇
東 優子(大阪府立大学人間社会学部准教授)
野坂 祐子(大阪教育大学学校危機メンタルサポートセンター講師)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
主催: (財)日本性教育協会
日時: 2008年11月23日(日)10:00~16:30 (開場9:30)
場所: とよなか男女共同参画推進センター「すてっぷ」
(〒560-0026 大阪府豊中市玉井町1-1 エトレ豊中5F)
TEL 06-6844-9772(総務)*場所の問合せのみ
受講料: 1,500円
定員: 35名 ※定員になり次第締め切り。
講演: (1)揺れるイマドキの男子の性~男子にこそ豊かな性教育を~
関口久志氏 大学講師/『セクシュアリティ』編集長
(2)結婚と離婚のイマを読み解く
永田夏来氏 明治大学大学院兼任講師
(3)カミングアウトの足元で
~LGBTにとって恋愛・結婚・生殖(から)の自由とは?~
藤井ひろみ氏 助産師/神戸市看護大学教員
申込方法: 下記の内容と、「関西性教育セミナー参加希望」と明記し
メール、FAX、ハガキのいずれかでお申し込み下さい。
追って、受講料の振込み先をご連絡いたします。
(振込みの確認をもって、参加受付とします)
(1)氏名
(2)所属先(職種等)
(3)連絡先(住所・電話番号・FAX・メール)
申込先: 財団法人 日本性教育協会
「関西性教育セミナー2008秋 申し込み」係
(メールの最後に申込先がございます)
申込締切: 2008年11月7日(金)
問合せ先: *申し込みについての問合せ・・・(財)日本性教育協会
TEL:03-6801-9307
*内容についての問合せ・・・大阪府立大学・東研究室
TEL:072-254-9793
東先生は大阪府人権協会でもお仕事をなさっていて、講演会なども各地で行っておられます。最近は大阪市の行政から呼ばれることが多いとか。それで、行政に対してどのような話をしているのかを紹介したい、そして他にも訴えてほしいことがあれば是非聞きたい、ということで話してくださいました。実にさまざまな観点から訴えてくださっていてとても心強く思いましたし、私たちも学ぶことが多かったです。
興味深かったお話は「LGBT問題が非常に輪郭付けにくい問題であることが、具体的な施策に結びつかない一因」ということです。2007年にアメリカで2000人に調査したところ、クローズフレンズ(仲のよい友達)10人に4人はLGBTであるという結果が出ているそうです。つまりカミングアウトが進んでいるということですね。以前スペインからの留学生にも聞いたことがあります。誰でも一人はLGBTの家族や知人がいると。それに比べ日本では、行政から見てもこの問題にリアリティがない。確かにそうかもしれません。
でもカミングアウトする人が増えなければ社会の偏見や差別をどうしようもできない、というのもおかしな話です。リアリティがないと言っても、存在することはすでにさまざまな調査から数字としても出ているわけですから。だれが当事者か・・という問題ではなく、どこにいるのか・・という問題でもなく、事実なのですから。でもまずそれを知らないということ。知らせる立場であるはずの行政や政治家、教育関係者が、です。でも今、少しずつですが先生のお話にもあったように知ろうとする努力は始まったのでしょうね。あとはこれに拍車を掛けるために何が必要なのか、ということです。
ゆっくりでいいのなら、やがては海外からの変革の波も押し寄せ社会も変わっていくでしょうから、待っていればいいのかもしれません。でもその間にも当事者の子どもたちの多くは辛い思いを抱え、カミングアウトされた親は親で辛い思いを胸に閉じ込めることが繰り返されます。先日もあるお母さまから「パソコンの履歴を見たのですが息子はどうもゲイのようです。毎日眠れません・・」といったご相談のメールが届いています。
残念ながら先生の聞きたいとおっしゃった具体的な要望について、今回は時間がなく多くの意見は出ませんでしたが、どうやって行政に働きかけていけばいいのか、どうやって啓発を広げていけばいいのか、考え、少しずつでも実行に移していかなければと思います。
東先生から下記のセミナーのお知らせをいただきました。この問題が見えていない人もまだまだたくさんいますが、一方ではこんな動きもあるのですね。とてもうれいしいことです。是非参加しようと思います。
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財団法人 日本性教育協会(JASE)からのお知らせ
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●11月開催JASE主催セミナーのご案内です。
まだまだ参加者を募集しています。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2008.11.23 開催 ━━━━┓
関西性教育セミナー2008 秋
「日本の性と社会のイマドキ」─恋愛・結婚編─
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(財)日本性教育協会の主催で2006年に始まった
<関西性教育研修セミナー>も、おかげさまで6回を数えます。
今回のテーマは「日本の性と社会のイマドキ-恋愛・結婚編-」です。
ご好評いただいた2008夏「若者編」の会場で話題にのぼった
<性の不活発層>を取り上げる他、異性間の<結婚と離婚>、
さらには<LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー)の
恋愛・結婚・生殖>に関する話題など、多彩な講師陣をお招きして
「性と社会のイマドキ」を切り取ります。
秋の休日、皆さんのご来場をお待ちしています。
◇企画・運営◇
東 優子(大阪府立大学人間社会学部准教授)
野坂 祐子(大阪教育大学学校危機メンタルサポートセンター講師)
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主催: (財)日本性教育協会
日時: 2008年11月23日(日)10:00~16:30 (開場9:30)
場所: とよなか男女共同参画推進センター「すてっぷ」
(〒560-0026 大阪府豊中市玉井町1-1 エトレ豊中5F)
TEL 06-6844-9772(総務)*場所の問合せのみ
受講料: 1,500円
定員: 35名 ※定員になり次第締め切り。
講演: (1)揺れるイマドキの男子の性~男子にこそ豊かな性教育を~
関口久志氏 大学講師/『セクシュアリティ』編集長
(2)結婚と離婚のイマを読み解く
永田夏来氏 明治大学大学院兼任講師
(3)カミングアウトの足元で
~LGBTにとって恋愛・結婚・生殖(から)の自由とは?~
藤井ひろみ氏 助産師/神戸市看護大学教員
申込方法: 下記の内容と、「関西性教育セミナー参加希望」と明記し
メール、FAX、ハガキのいずれかでお申し込み下さい。
追って、受講料の振込み先をご連絡いたします。
(振込みの確認をもって、参加受付とします)
(1)氏名
(2)所属先(職種等)
(3)連絡先(住所・電話番号・FAX・メール)
申込先: 財団法人 日本性教育協会
「関西性教育セミナー2008秋 申し込み」係
(メールの最後に申込先がございます)
申込締切: 2008年11月7日(金)
問合せ先: *申し込みについての問合せ・・・(財)日本性教育協会
TEL:03-6801-9307
*内容についての問合せ・・・大阪府立大学・東研究室
TEL:072-254-9793