2月21日(日)、第31回ミーティングを行いました。この日の参加者は16名。なんと当事者の方が1人、友人が3人、あとはみんな親というめずらしい会となりました。新しく来てくださったのは当事者のお子さんをお持ちのご両親と、キャンパス・スコープという学生新聞の記者をしておられるという大学生さんでした。
はじめて参加されたご両親は、男性として育ててきたお子さんから、昨年、じつは心は女性なんだとカミングアウトされたとのこと。就職はしたものの、男女社会の重圧の中で、わずか3ヶ月で仕事ができなくなってしまったお子さんに対して、親はどうしてやればいいのか・・という不安から参加されたとのことでした。このままずっと家にいても何も変わりはしないし、なんとかしてもう一度社会復帰させたい、その糸口があれば・・という焦る気持ちをお持ちのお父さまと、しばらくは見守るしかないのでは・・というお母さま。お二人が語られるお気持ちは、同じ親としてそれぞれによく理解できることばかりでした。
また何度も会に参加してくださっている友人という立場の方の場合も、当事者である友人がMTF(男性→女性)で、職場の女性から拒絶されて退職を余儀なくされ、就職活動をしても折からの不況で職は見つからず、精神的に病んでしまい、今度は病院に行っても買い物に行っても周囲の目を気遣ったりと、困ることばかりだということでした。
LGBTはそれぞれに違った課題も抱えており、GID(性同一性障害)の場合は学校や職場において周囲の対応に問題があるだけでなく、望む性での就職や進学そのものにもまだまだ困難があり、また病院や買い物、外出先でのトイレ等、日常生活の中にも困ることが多いのですね。GIDに関する法律が少し変わりましたが、そんなことでは解決できない問題がいたるところにあるのだと思い知らされました。
一体私たちにできることは何なのだろう・・と考えてみても、どれをとってもすぐに解決できるような簡単な問題ではありません。結局は「社会には多様な人間が生きていること、その多少に関わらず、一人ひとりが生きやすい社会にすることが必要だ!」ということを当事者ではない人たちにも呼びかけ、声を上げ続けていく!そしてこのような行動がとれる人を増やしていく!ということですね。あとはLGBTやその家族、友人という仲間同士がお互いの悩みや経験を共有し相談できる場をあちこちに作ることも大切だと思います。
話が少し変わりますが、先日あるゲイの方からメールをいただきました。現在アメリカ在住というその方は、アメリカで結婚したとのこと。できればいつか親にカミングアウトしたいと思う。その時に親が相談したり仲間を見つけることはできるのでしょうか・・という内容でした。田舎に住んでいて、インターネットで繫がることも難しい・・そんな状態で親が悩み続けるのだとしたら、カミングアウトして、自分の結婚を報告したくてもできないですよね・・・電話でお話することもできますが、つなぐ会がもっともっと全国に広がって、カミングアウトしたい人たちを、そしてカミングアウトされた親や家族や友人を身近でサポートすることができたら・・と心から思います。
この日は他の親もFTM(男性→女性)やMTF(女性→男性)のお子さんをお持ちの方ばかりでしたので、お互いの経験や状況や考えを交換しあうことができました。またこの日唯一の当事者だったゲイの方には、親からの質問が次々と・・(笑)。「久しぶりに緊張しました!」とおっしゃりながらも、一つ一つ答えてくださっていました。ありがとうございました。
この日初参加のご両親にとっては、解決の糸口がはっきりと見えたわけではないかもしれませんが、悩んでいるのが自分たちだけではないこと、子どももまた一人ではないことを知ることができて、わずかでもホッとされたことと思います。
そしてキャンパス・スコープの記者という学生さん。LGBTの問題に感心を持ってくださり、参加されました。近いうちに記事にしていただけるようです。うれしいことですね!!
ちなみに、キャンパス・スコーとは・・・
『キャンパス・スコープは1998年4月1日創刊で、毎年4月と10月、学生新聞としては最大の19万部を全国の主だった大学に向けて発行しています。読売新聞社の支援を受けながら、広告営業、ホームページ運営、記事の企画、取材、写真撮影、執筆にいたるまですべて学生の手によって行われています。ホームページ(http://www.campusscope.com/)も運営しています。』
昨年は龍谷大学の学生さんが学内の冊子に載せたいということで参加してくださいました。若い方々のこのような動きは本当にうれしく、頼もしく思います。今回は、LGBTの春はいつ??と考えさせられた会でしたが、もう一方で、若い方々のLGBTの問題への関心の高まりも感じることができました。これがどんどん広がることを期待して、これからも大いに協力していきたいと思っています。よろしくお願いします!!
はじめて参加されたご両親は、男性として育ててきたお子さんから、昨年、じつは心は女性なんだとカミングアウトされたとのこと。就職はしたものの、男女社会の重圧の中で、わずか3ヶ月で仕事ができなくなってしまったお子さんに対して、親はどうしてやればいいのか・・という不安から参加されたとのことでした。このままずっと家にいても何も変わりはしないし、なんとかしてもう一度社会復帰させたい、その糸口があれば・・という焦る気持ちをお持ちのお父さまと、しばらくは見守るしかないのでは・・というお母さま。お二人が語られるお気持ちは、同じ親としてそれぞれによく理解できることばかりでした。
また何度も会に参加してくださっている友人という立場の方の場合も、当事者である友人がMTF(男性→女性)で、職場の女性から拒絶されて退職を余儀なくされ、就職活動をしても折からの不況で職は見つからず、精神的に病んでしまい、今度は病院に行っても買い物に行っても周囲の目を気遣ったりと、困ることばかりだということでした。
LGBTはそれぞれに違った課題も抱えており、GID(性同一性障害)の場合は学校や職場において周囲の対応に問題があるだけでなく、望む性での就職や進学そのものにもまだまだ困難があり、また病院や買い物、外出先でのトイレ等、日常生活の中にも困ることが多いのですね。GIDに関する法律が少し変わりましたが、そんなことでは解決できない問題がいたるところにあるのだと思い知らされました。
一体私たちにできることは何なのだろう・・と考えてみても、どれをとってもすぐに解決できるような簡単な問題ではありません。結局は「社会には多様な人間が生きていること、その多少に関わらず、一人ひとりが生きやすい社会にすることが必要だ!」ということを当事者ではない人たちにも呼びかけ、声を上げ続けていく!そしてこのような行動がとれる人を増やしていく!ということですね。あとはLGBTやその家族、友人という仲間同士がお互いの悩みや経験を共有し相談できる場をあちこちに作ることも大切だと思います。
話が少し変わりますが、先日あるゲイの方からメールをいただきました。現在アメリカ在住というその方は、アメリカで結婚したとのこと。できればいつか親にカミングアウトしたいと思う。その時に親が相談したり仲間を見つけることはできるのでしょうか・・という内容でした。田舎に住んでいて、インターネットで繫がることも難しい・・そんな状態で親が悩み続けるのだとしたら、カミングアウトして、自分の結婚を報告したくてもできないですよね・・・電話でお話することもできますが、つなぐ会がもっともっと全国に広がって、カミングアウトしたい人たちを、そしてカミングアウトされた親や家族や友人を身近でサポートすることができたら・・と心から思います。
この日は他の親もFTM(男性→女性)やMTF(女性→男性)のお子さんをお持ちの方ばかりでしたので、お互いの経験や状況や考えを交換しあうことができました。またこの日唯一の当事者だったゲイの方には、親からの質問が次々と・・(笑)。「久しぶりに緊張しました!」とおっしゃりながらも、一つ一つ答えてくださっていました。ありがとうございました。
この日初参加のご両親にとっては、解決の糸口がはっきりと見えたわけではないかもしれませんが、悩んでいるのが自分たちだけではないこと、子どももまた一人ではないことを知ることができて、わずかでもホッとされたことと思います。
そしてキャンパス・スコープの記者という学生さん。LGBTの問題に感心を持ってくださり、参加されました。近いうちに記事にしていただけるようです。うれしいことですね!!
ちなみに、キャンパス・スコーとは・・・
『キャンパス・スコープは1998年4月1日創刊で、毎年4月と10月、学生新聞としては最大の19万部を全国の主だった大学に向けて発行しています。読売新聞社の支援を受けながら、広告営業、ホームページ運営、記事の企画、取材、写真撮影、執筆にいたるまですべて学生の手によって行われています。ホームページ(http://www.campusscope.com/)も運営しています。』
昨年は龍谷大学の学生さんが学内の冊子に載せたいということで参加してくださいました。若い方々のこのような動きは本当にうれしく、頼もしく思います。今回は、LGBTの春はいつ??と考えさせられた会でしたが、もう一方で、若い方々のLGBTの問題への関心の高まりも感じることができました。これがどんどん広がることを期待して、これからも大いに協力していきたいと思っています。よろしくお願いします!!