LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログ

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの家族や友人による会のブログです。

ある朝目覚めるとそこには〈左ききの自分〉が・・・(パート1)

2010年03月25日 | Weblog
☆桑島さんからのエッセイ、第2弾です。少し長めなので今回はパート1(前半部分)をお届けします。
「左きき体験」みなさんもしてみてください。これほど左ききさんたちが困る社会だとは・・こうして考えてみるまで気付きませんでした。申し訳ないことです・・


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虹色の皆さん!いいえ今回は〈右きき〉の虹色の皆さん限定です。あしからず(泣)。「ある朝起きると〈右ききの自分〉が〈左ききの自分〉になっていた!?」そんな〈左ききの自分〉を「体」験してみて下さい。「体」力の続く限り「体」感しましょう!でも「体」調は崩さない様にご注意を!
まず何か飲みましょう。〈左きき〉で「やかん」でお湯を沸かして〈左きき〉で「急須」にお茶を入れて…あれっ?お気づきになりましたか?
「やかん」の注ぎ口が微妙に左に曲がっていて実は〈右きき〉用なのです。コーヒーや紅茶のポットは「左右対称」ですが、日本茶用の「急須」は〈右きき〉用も多く〈左きき〉で使用すると自分の手に隠れてしまい注いでいる所が見えない!のです。危ない!熱湯ですからね。
〈左きき〉の自分になってみるといかに社会が〈左きき〉の意見も聞かず〈右きき〉優先・中心の設計になっているかがわかります。確かに「左右対称」のデザインも多くありますが、無くてはならない「携帯電話」は実は微妙です。プッシュボタンは左右等距離ですが、写真のボタンは右についていてシャッターチャンスは〈右きき〉有利です。イアホンの差し込み口は左なので〈左きき〉だとうまく使えません。では「パソコン」はどうでしょうか?キーボードは〈左右対称〉…いいえ、よく使うエンターキーは右側にあります。そもそもマウスも右側にあります。〈左きき〉だと遠いのでクロスしてしまいます(泣)。さぁ「不便」を通り越して「不快」になって来ました。
外に出てみましょう!電車で友人に会いに行きます。さて「自動改札機」ですが、あっ!〈右きき〉レーンしかないのに気がつきました。またクロスです(泣)!1つぐらい〈左きき〉レーンを作ってくれても良いのに!
電車が来たので乗ると空いた席がなく「吊革」に捕まると何だか左隣の人がにらんでいます。あっ!その理由がわかりました。〈右きき〉で吊革を握っている人の右手と〈左ききの自分〉の左手がぶつかってしまうのです。「吊革」も「自動改札機」と同じく〈右きき設計〉なのです。全員〈右きき〉ならば問題が起らないのですが、そこに〈左きき〉の人もいることが忘れられているのです。「不満」いっぱいです!




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