持ち重りする薔薇の花 | |
クリエーター情報なし | |
新潮社 |
読書会の課題で読みました~。学生時代、「児童文学創作論」のテキストが『文章読本』でした。旧仮名遣い…。一度も読破できませんでした。そして、戦前の人かと思っていました。
文学学校に行くようになって再度チャレンジしましたが、2,3ページで再び閉じました。
というわけで初めて丸谷作品を読みました。やっぱり旧仮名遣い…。ですが、途中でまったく気にならなくなり、非常に面白かったです。
財界の重鎮が語るカルテットとの思い出が書かれた作品ですが、経済界や音楽界を舞台にしながらも人間のいざこざを描いた物語。回顧録風でありながらも視点を変えて作品世界が紡がれます。
現在86歳。まだまだ筆は衰えず。