日本人なら知っておきたい日本文学 ヤマトタケルから兼好まで、人物で読む古典 | |
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「日本人なら知っておきたい日本語」シリーズは日本の古典文学。
難解なイメージがする古典を現代的なつっこみどころで紹介。全体的なストーリーを紹介するのではなく作者にポイントを絞ってあるのも散漫にならず読み物としても面白いところかも。
はてさて、ワタクシ古典の点数はかんばしくなく(意味を問う試験ならともかく文法とか苦手)、ああ、それなのにそれなのに、専攻は日本文学系(系というのが逃げなのですけど)で半分くらいは古典で、研究者にならなかった(なれなかった)理由はずばり古典の知識があまりにも浅かったためでございました。ああ、あの頃のワタクシがもっと古典をななめから読める人なら面白さも感じたのでしょうけど…。この本に出会いたかった。
私がいいなあ、と思ったのは「更級日記」の著者が夢見がちな乙女で姉はさらに上行く不思議ちゃん。姉が夢で猫が姫だと言ったということを真に受ける妹と父。おいおい、てな展開で、こんなこと書いてあったんだ、と改めて思いました。
高校生よ、今からたくさん古典を読んでおいても損はない。新刊は星の数ほどあっても古典は(まだ)限られているから。とりあえず新刊のこれをすすめます。