天空☆faya-y的毎天☆

~faye-yの日常~ 天空疊著層層的思念。

第四回義太夫と落語の会@御霊神社

2013-06-17 21:03:00 | 落語
写真は御霊神社境内です。
出演者のうち、当初の予定だった松喬師が体調不良のため休演。
一席だけの予定だった生喬師の代演となり、「豊竹屋」と「高津の富」の二席を続けて口演されました。

【演目】
落語
  笑福亭生喬 「豊竹屋」「高津の富」

義太夫
  豊竹英大夫(はなふさだゆう)
  鶴澤清介
おどけ浄瑠璃 「入間詞長者(いるまことばちょうじゃ)気質(かたぎ)」

義太落トーク
  豊竹英大夫(はなふさたゆう)
  鶴澤清介
  小佐田 定雄

生喬さんも言うておられましたが、本職の前で「豊竹屋」…。
いつもならしっかりと浄瑠璃の説明をマクラでするそうですが、今日はもう知ってる人ばっかりの雰囲気や!と(笑)
その高座を脇から眺めておられたのが落語好きでもある英大夫さんと清介さんのお二人。
袖から高座を見るといろいろ発見があったそうです。

さて、義太夫の“おどけ浄瑠璃”ですが、これはお笑いに特化した床本(台本)で、昔はこれだけで紋下(人形浄瑠璃の代表)にまでなった大夫さんがいたそうです。
また、素人浄瑠璃の世界でも、「おどけ専門」に語る人がいるくらい人気があったらしいのですが、笑いを取りたいのなら…どうして、落語に行かなかった?
それくらい義太夫というジャンルが人気がだったということですね。
落語「軒付け」とか「寝床」のような浄瑠璃語りたいねん素人人口はとても多く、その人たち向けの床本は今でも古本屋にでていることがあるそうですよ。
そうです、「軒付け」。私はこれ以外にあと2回、今月浄瑠璃を聞きに行きます。勉強、勉強っと。

入間詞(いるまことば)とは、さかさま言葉のこと。
どうやってもなにをやってもお金が減ることなくどんどん増えて困っているお金持ちの話。
…夢のようじゃないかいかいな。「高津の富」のホラと共通するお話です。
素浄瑠璃で床本がパンフレットに載っていたのですが、英大夫曰く「床本は今は見ずに男前二人の顔を見て欲しい」とのこと。
言葉が分かるんかいなという心配をよそに荒唐無稽な話のおかしさに声を出して笑いました。

普段は喋らない三味線の清介さんがしゃべることしゃべること。
時代のニーズに合わせて、こういうものも取り入れて上演したほうがいいのではないかというお話にうなづく観客一同だったのでした。
コメント (2)
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