爪と目 | |
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新潮社 |
ついせんだっての芥川賞受賞作。
短編集です。
受賞作の表題は、父親の愛人(のちの再婚相手)を三歳の娘の視点で描いた作品。二人称だけど神の視点に近くてそれに疑問を持ってしまうと先に進めない。意図的な視点がふわふわとしたその愛人と相まって車酔いのような感覚に。ラストは私もふわふわとしていたのか読み間違えてしまいました。でも、最悪の事態じゃないにしても痛い。
ほんでもってラストのラストが不可解。
ところで、ホラーと評されているようですが、それほどホラーとは感じなかったんですけど(気持ち悪いところはあるけど)、ホラーも書かれているようですね。
ホラーと純文学の境目みたいな感じなのかなあ。