絵本太功記(えほんたいこうき)
夕顔棚の段/尼ヶ崎の段
天網島時雨炬燵(てんのあみじましぐれのこたつ)
紙屋内の段
伊達娘恋緋鹿子(だてむすめこいのひがのこ)
火の見櫓の段
千秋楽に通しで聞きに行きました。
こちらの部は前半に一回行って今回が二回目でした。なので、前半のときにぷりぷりしていたところがだいぶと気にならなくなりました。って、どこがって、「時雨炬燵」ですよ。元々は近松門左衛門の「心中天網島」で、その改作。
この改作の部分が問題。旦那の浮気の理由として舅に原因がというエピソードが…なぜつけたした!小説の合評会にこれだしたら、突っ込まれるで、という蛇足感。そして、爺さん改心したね、よかったよかったってよくないわっ!と、一回目のときはこれに憤りを感じてぷりぷりしていましたが、二回目は感情は落ち着いていたのでさらっと流しました。しかし、浮気に原因なんて…ないぞ。
自分の親が原因で旦那に浮気された挙句出家をするおさんの運命が一方的すぎて…もぅねえ…。
絵本太功記、呂勢大夫さん千歳大夫さんの語りが印象的、火の見櫓の段は、今まで何回か聞いてますが、初心者向けのミニ公演でだったので舞台が大きいとこれまた迫力でした。
欲を言えば、通しか半通しがよかったけど千秋楽は満席でしたし、分かりやすい内容ってことでこのプログラムはよかったのかな、と思いました。