「蘆屋道満大内鑑~葛の葉」はまさに文楽にはまるきっかけになった物語で、やっと歌舞伎で拝見。
安倍晴明誕生秘話という異類婚姻譚をモチーフにしたストーリーで親子の情愛が描かれる幕です。
落語「天神山」もこれが基になっています。
早変わりや曲書きがあり、最後の道行では狐の面といい踊りといい、歌舞伎らしい。
しかしですね、やっぱり親子の情愛ですよ、主題は。
文楽にはない表現として、子ども(ちっさい子役)がふすまにメッセージを書いてる最中に起きて舞台にでてくるのですがそれをあやしながらの曲書きなんです。優しく我が子を抱きしめ、左手、口で筆をとる姿に胸がつまりました。
「恋しくば尋ね来てみよ和泉なる 信田の森のうらみ葛の葉」
うらみとは葛の葉の裏が白いことから。元になった歌が「恋しくば~~恨み~~」なので、「うらみ」という言葉がでてくるけれど物語上では恨みを感じることはないのですな。落語のほうは、[曲書きまである場合]本性を見破った村人に攻撃するかのごとくの展開なのでそこが違うか。先生に(笑いながら)曲書きも教えますよと言われましたがどこでするねん。
文楽では曲書きはないのですが、人形だからできる表現とか浄瑠璃で泣かされました。それぞれ違いがあって面白いですね。
曲書きが完成するとどよめきが起こっていました。うむ、これが歌舞伎だな。
七月大歌舞伎
安倍晴明誕生秘話という異類婚姻譚をモチーフにしたストーリーで親子の情愛が描かれる幕です。
落語「天神山」もこれが基になっています。
早変わりや曲書きがあり、最後の道行では狐の面といい踊りといい、歌舞伎らしい。
しかしですね、やっぱり親子の情愛ですよ、主題は。
文楽にはない表現として、子ども(ちっさい子役)がふすまにメッセージを書いてる最中に起きて舞台にでてくるのですがそれをあやしながらの曲書きなんです。優しく我が子を抱きしめ、左手、口で筆をとる姿に胸がつまりました。
「恋しくば尋ね来てみよ和泉なる 信田の森のうらみ葛の葉」
うらみとは葛の葉の裏が白いことから。元になった歌が「恋しくば~~恨み~~」なので、「うらみ」という言葉がでてくるけれど物語上では恨みを感じることはないのですな。落語のほうは、[曲書きまである場合]本性を見破った村人に攻撃するかのごとくの展開なのでそこが違うか。先生に(笑いながら)曲書きも教えますよと言われましたがどこでするねん。
文楽では曲書きはないのですが、人形だからできる表現とか浄瑠璃で泣かされました。それぞれ違いがあって面白いですね。
曲書きが完成するとどよめきが起こっていました。うむ、これが歌舞伎だな。
七月大歌舞伎