萬狂言大阪公演@大槻能楽堂
放送大学の対面授業で紹介された公演。その時も説明を受けていたし、この日も解説から入ったので知識がなくても楽しめた。
能楽堂は声が響くベストな広さ、配置なので衣装も含めてよく見えるし、よく聞こえる。
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演目は、「文相撲」、「法師ヶ母」、「六地蔵」
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「文相撲(ふずもう)」新しい家来を雇いたい大名は、太郎冠者に誰かスタウトしてくるように言いつけます。たまたま通りかかった男を連れてくると特技が相撲というので相撲好きの大名が相手をします。が、あっという間に猫だまし的な技で負けてしまい、「相撲の書」を出してきてもう一勝負を挑み…。
落ちが最高です。なんちゅうばかばかしさ。
「法師ヶ母」酔っぱらって悪態をつきに追い出した妻を探す男。物狂いになって彷徨うのはお能のパロディ。お囃子が入るので舞台にひとが沢山。
「六地蔵」田舎者が都会に地蔵を買いにきたのをしった詐欺師が泥棒仲間を募って地蔵のなりをして金をまきあげようぜ、と。依頼は6体、集めた仲間は3人。数が足りないけどメンバー増えたら取り分減るでしょ、と。そして、ドリフ的な展開に。というかこういう笑って古典だったのね。
使用されるお面は今回のために全国の面作家が応募されたもの。
笑いの構成がシンプルで落語の源流を見たような気もしたのだった。
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