『休日の1000円割引』最後の連休

連休二日目。
朝の交通情報では、昨日に引き続き今日も早朝から渋滞だと言っていた。

ニュースによると、昨日はどこも予想以上の渋滞だったそうだ。
この一因には、今連休が休日の1000円割引が適用される最後の連休になる事がある。

ご存知の通り休日の1000円割引を始め、無料区間や上限2000円案も6月を目処に廃止される。
私としては、上限2000円案は廃止して今まで通りの距離制でも良いと思う。
だが、休日の1000円割引は多少の予算を使ってでも継続させた方が良いと考える。
さすがに以前程の自粛ムードは無くなったが、行楽意欲を後押しするこの1000円割引は残すべきではなかったのだろうか。

震災後、観光産業はかなり厳しい状況にあるという。
そこへ1000円割引の廃止となると更に厳しくなるのは間違い無い。
観光産業だけの話ではないが、この廃止は経済効果にとってのマイナス要因になると思うのだ。

そして気の毒なのは、高速割引の影響をモロに受けて事業を畳んだフェリー会社だ。
関西一円から淡路島や四国を結んでいたフェリーも、結局こうなるのであれば廃止する必要は無かったのだ。

もちろんこれは結果論である。
だが利用者にとっては航路も便利であり、また地元民には必要不可欠だったものだろう。
せめて国がもう少し何らかの手厚い補助を続けていれば何とかなったかも知れない。
そう思うと、これらの航路が廃止されてしまった事は非常に残念だ。

しかし、事情も事情である。
決まった物は仕方が無い。
我々は、それを受け入れる。
ただその代わり、被災地である東北地方へは、皆が納得できる様な復興支援をお願いしたい。

公約だった高速の割引を廃止してまで捻出する予算だ。
結局何に使われたのかさえ分からない様なイイカゲンな結果だけは御免である。