好奇心旺盛なおばさんのワクワク日記

勉学優先のセン業主婦!
遠くに見える富士山を眺めつつ、ワクワクしながら学習などにいそしむ日々を書き綴っています

AIくずし字認識アプリ「みを」

2022-05-09 16:03:47 | 学習
 どこから情報を得たのか全く覚えていないのですが、昨年、 人文学オープンデータ共同利用センターで提供されている「みを」をインストールしていました。

 今回、本居春庭著『詞通路(ことばのかよいじ)』を読むにあたって初めて使用してみました。
 文字の認識率はまだ低いようですが、認識結果から大意はつかめたので、便利なものであることは疑う余地がないと思いました。(← 個人的な感想)



 上部の記号部分を除いた文字の認識結果


 ある方のブログを拝見して、『方丈記』の「知らず、~」という部分について確認してみようと、手元の参考書をあたったところ『先生のための古典文法Q&A100』に、『詞通路』に倒置を示した図解があった、と記されていたのです。
 
 で、そこは好奇心旺盛なおばさんのこと、その図とやらを見ずにはおられません! 早速国立国会図書館デジタルコレクションからデータを戴いてきました。
 該当箇所は下巻のようなのですが、記号の意味が分からないことには始まらないので
 
 2・3行目:此印はその詞てにをはの句をへたててむねとかかるところを志らせたるなり (一部修正:む●とからなる → むねとかかる)
 4行目:此印も下より上へかへりてかかる所も志らせたるなり
 
 で、危なっかしい解読ながらも、上部の2・3つ目の記号を見たらいいかな、と思うのですが、本文は記号が多くて見づらく、解読もできなくてよくわからない・・・ 
 又の機会に、いずれそのうち・・・

 中村幸弘著『先生のための古典文法Q&A100』(平成5年初版、平成17年4版)p195
 b 修飾語・修飾部の倒置例
 知らず、仮の宿り誰がために心を悩まし、何によりてか目を喜ばしむる[ヲ]。


 『基礎から学ぶ解析古典文法 (改訂新版)』桐原書店編集部編 (2007.3) p13
 2 特殊な構造の文
 [1] 倒置 感情や驚きを強調したり、より効果的な表現をするために、主語・述語や修飾語・被修飾語などを通常とは異なる順序にすること。
 知らず、生まれ死ぬる人、いづかたより来たりて、いづかたへか去る。


 『精選古典 改訂版』大修館版教科書ガイド 錦栄書房 (平成20年初版)
 p282 学習の手引き 対句の表現
 知らず、生まれ死ぬる人、いづかたより来たりて、いづかたへか去る。
 また知らず、仮の宿り、誰がためにか心を悩まし、何によりてか目を喜ばしむる


 この大修館版教科書ガイド、作業仲間の提案で参考用に購入したのです。教科書図書館へも確認のために何回か通いました。もう10年も前のこと、あの頃は忙しかったぁ~~~。

 論文、今日はまだ1行も読んでいません
 そういえば、おやつも忘れていました。
 夕飯後に頑張ろう!

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