ミュウのCLASSIC ROCK LOVE

70年代、80年代のロックとその周辺の音楽について気の向くままつぶやきます♪最近のロックも取り上げます。

カンタベリー・ロック特集6 Soft Machine 「fourth」 は1曲目のこの曲に尽きます!あとの曲は・・・ Soft Machine - Teeth (1971)

2021-09-20 15:48:30 | カンタベリー・ロック

Soft Machine - Teeth (1971)

カンタベリー・ロック特集をしばらくお休みしていました。まあ、マイペースでやっていきたいと思います。実は、もう一つ、あるイギリスのバンドの特集を計画してて、そちらの準備もあり、けっこう大変です。

さて、今回はソフト・マシーンの4作目。

メンバーはマイク・ラトリッジ(オルガン、ピアノ)、ヒュー・ホッパー(ベース)、ロバート・ワイアット(ドラム)という主要メンバーに前作から加わったエルトン・ディーン(アルト・サックス、サックセロ)の4人が中心。そして、ゲストとして、ロイ・バビントン(ダブル・ベース)、ニック・エヴァンス(トロンボーン)、マイク・チャリグ(コルネット)、ジミー・ヘイスティング(アルト・フルート、バス・クラリネット)、アラン・スキッドモア(テナー・サックス)が参加しています。

それにしても、ジミー・ヘイスティング!カンタベリー・ロックのバンドの色んな作品に参加してませんか?すごくフット・ワークが軽い。

この作品で言えるのは、ついにヴォーカルレスになってしまったこと。当然、ロバートは面白くはないはずですから、このアルバムを最後に脱退してしまいます。でも、この作品でいいドラムを叩いています。

この作品は、わりとにぎやかな印象があった前作に比べ、1曲目の「Teeth」を除くと、かなり地味。でも、「Teeth」という曲がかなりいいので、このアルバムは聴き方によって評価が変わりそう。つまり「Teeth」だけ聴いた人は「おっ、かっこいい、いい作品じゃないか!」と評価するし、「Teeth」以外の曲を聴いた人は、「うーん、マニアックだ。」と辛そうにするかもしれない。

まあ、公平に評価するために、全曲を説明します。

さて、動画を貼り付けた1曲目「Teeth」は、最初から、かっこいいジャズの雰囲気たっぷり。ラトリッジが前作までと違ってエレピで入ってくる。ベースもかなりジャズっぽい。緊張感漂うなか、けっこうポップなメロディがある。エルトンのサックスはノリまくり。ホッパーのファズ・ベースが入る3分台後半からロックっぽくなり、そして、さらにフュージョンっぽくなる。この辺の展開は見事。聴きやすい。6分過ぎからラトリッジのオルガン・ソロが入ると完全にロックだ。ホーン・セクションはバッキングになってしまう。8分過ぎからは自由なフリー・フォームな演奏になり、そして静かになって終わる。ラトリッジ作。

2曲めのホッパー作の「Kings and Queens」はやや暗くて地味め。シンプルなリフの繰り返しの中、クラリネットが自由に吹きまくる。

3曲目のディーン作の「Fletcher’s Blemish」はまさにフリージャズと言った感じの混沌とした曲。音で遊んでる感じが強い。

4曲目から7曲目までは組曲「Virtualy」。ホッパー作。

パート1はベースとドラムの音がかっこいいが、単調かな。

パート2は混沌としているが、3分40秒過ぎからパート1のメインテーマが復活し、スピードが出てきてかっこよくなる。フュージョンっぽくて聴きやすい。

パート3は変な管楽器とオルガンの音で始まる。静かなメロディアスな曲になっていくが、管楽器は変なまま。突然、ファズ・ベースが始まり、ロックになる。サックスも参加。

パート4はファズ・ベースはなくなり、静かになる。エレピが主張し始める。管楽器は小さな音。だんだんサックスの音が大きくなっていくが地味。盛り上がりそうで盛り上がらない。

うーん、1曲目以外は、かなり聴きこめば楽しめるかもしれないが、全体的に地味です。やはり1曲目「Teeth」に尽きますね。

 

次のカンタベリー・ロック特集はソフト・マシーンを脱退したロバートが結成した「マッチング・モウル」を取り上げる予定です。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする