夕食に行くためにタクシーをお願いしたところ、
「とても近いので歩かれたほうがいいと思います。」と言われました。
そんなに近いの?
ならば散歩も兼ねて下見に行こう!
と、オリーブ畑を眺めながら ぶらぶら歩いてみました。
どこまでも広がるオリーブの丘。
結局 道を間違えてしまったけれど、ちゃんと行けば徒歩5分でした。
でも、帰りはどうだろう。
街灯なんて全然ないし、真っ暗だろうな。
ちょっと心配だったけれど、午後7時半、食事が始まった頃は
まだまだ明るいトスカーナでした。
ここロカンダ バルバロッサはトスカーナ料理が自慢。
ここで ビステッカ アッラ フィオレンティーナを食しました。
ワインも自家製。
サラミ、ハムも もちろん チーズも。
食堂は照明がうす暗く、写真は撮れませんでした。
お腹の中にたっぷりおいしい思い出を詰め込んで、
ほとんど最後のお客になった私たちは、真っ暗な道を帰ることになりました。
ケイタイの光をたよりにそろそろと小道を降りていくと、
そこには 私たちをびっくりさせる情景が待っていました。
蛍です。
バルバロッサのイルミネーションかと見間違うほどの小さな光の群れです。
「蛍だあ!」
「ここにもいる、あっちにも。」
「どこかに川でもあるのかな」
昼間は春の花が咲いていた小道の中、オリーブ畑。
蛍がどれくらいいるのか わからないけれど、
とにかく自然の状態で こんなに見たのは初めてでした。
よく見ると、日本の蛍よりひとまわり小さくて、ピカッ、ピカッと光ります。
ふーわ、ふーわとは飛んでいませんでした。
「よかったねえ、歩いて帰れて。」
「ヴィッラで食事していたら、外のことわからへんもんな」
「ラッキーやったなあ」
「いい退院祝いになったで~」
地上の蛍に気をとられていた私たちですが、ふと見上げると
トスカーナの夜空には 満天の星が 輝いていました。
夢みたいだけど、ホントのお話。
この前の暖冬のせいなのか、ちょっと早い蛍のおでましでした。
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