首が痛くなるほど、上をむいてCorreggioの「聖母被昇天」を眺めて
いた私たちでした。
満足感で 出口に向かおうとして振り向いたとき、
外からの光の中に浮かび上がったのがこの浮き彫り。
ひきつけられるように、近づいてみました。
かなり大きな石版で赤みがかかっているこの「キリストの十字架降下」。
作者はベネデット・アンテーラミ Benedetto Antelami。
Correggioの天井画よりもっと昔、1178年のものだそうです。
これが、パルマ大聖堂の重要なものだとは、あとで調べてわかったのですが、
もしこれが、名もない作者のものであったとしても
あの 陽の光を浴びた瞬間の力強い浮彫を忘れることはないと思います。
パルマ大聖堂は、外にくらべ、中はご覧のように鮮やかな
色彩になっています。
細部にまで埋め尽くされた画、
それでもうるさく感じないのはなぜでしょうか?
この街のゆとりみたいな穏やかさが、
大聖堂にも表れているような気がするのですが・・・・
名残を惜しみつつ、出口にむかいます。
圧倒された大聖堂。
でも、この広場には もうひとつ見るべきものがあります。
それが「洗礼堂」です・・・。
次回ご紹介しますね。
続く
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