Dalla Cucina

イタリアの旅の記憶を中心に
あれこれ書いています。

アッチデンティな物語☆Veneziaめざして・・・

2011-10-03 00:03:00 | ☆イタリア 記憶の風景


 ↑ この写真がこの旅での一番傑作だと思っていたのに
 やはりピンボケでした!
 がっくり、の一枚です。でも大好き!kirakira2

 例により、写真は順不同ですが 話を進めて参りますね。



 ↑クロアチア上空。
 きれいな夕日が見られてひととき幸せな時間を過ごしました。

 なんとかドブロヴニク空港へ着いた私たち。
 「すぐ着くよ」とタクシードライバーは言ったけれど
 途中 工事だかなんだか渋滞もあり決して「すぐ」ではなかったと感じたのは
 やはりかなり気がせいていたのでしょう。

 でもカウンターではインフォのお姉さんたちの連絡のおかげで
 とてもスムーズに手続きができました。
 このとき思ったのは「どこでも飛行機の手配はできる」ということ。
 イタリアばっかり行っている私は、よその国に行くのが
 少し不安になっていたところがありました。
 この思いがけない経験で「世界の空はつながっている」安心感を得ました。
 ただし、お金と英語が必要。




 飛行機は遅れていました。
 搭乗口には「こんなに乗るのか」と思うほどたくさんの人であふれています。
 中には前日のサマーフェスティバルの司会をしていたひときわオーラのある男性
 (たぶん有名人?とりまきもいっぱい)の姿も見えます。



 そのざわめきの中、どうしても予約したローマからの飛行機に乗らなければ
 ならない友人はひとり皆と離れ、静かな場所でアリタリアに電話をしていました。
 
 時刻を計算すると、予定のフライトに間に合わない可能性があったのです。
 格安航空券が変更不可だったというのもあるけれど、乗り遅れること自体
 仕事にさしつかえるからです。
 長い電話は電池が心配です。案の定彼女のケイタイの電池はずいぶん減っていました。



 飛行機はかなり遅れました。
 しばし機上からクロアチアの空と海と大地を眺めたあと到着。
 ザグレブの空港から鉄道駅までまたタクシーに乗ります。
 何時ごろだったか、あたりは真っ暗、
 ザグレブ駅もたぶんすごく大きくて風格があるのだろうけれど、
 この前の日本の節電状態よりもっともっと暗いのです。
(その後テレビで見たザグレブは素敵な街でしたが。)


 


 ↑ザグレブ駅構内。このホームで深夜の電車を待ちました。

 窓口でヴェネツィアまでの切符を買い 一安心した私たち。
 朝にはイタリアです。
 もう クロアチアの通貨「クーナ」を使うことはないだろうと、
 残ったクーナを集めて夜食用のサンドイッチや、なんとクロアチアの
 ビールまで買ってほとんど全部使ってしまいました。
 残しておいてよかったでしょ?腹が減っては戦はできぬ!なあんてね。

 と 思ったのが浅はかでした。
 ビールを飲んだ結果、行きたくなった駅のトイレは有料で 入ったところに
 体の大きい怖い感じの女性が座っていて「一人○○クーナ」と
 クロアチア語(たぶん)で言うのです。

 「クーナはこれだけしかないからお願い」ちゃり~ん。
 「NO!」(Noは万国共通なようです)
 ますます怖い顔になった彼女、仁王立ちして私たちの前に立ちふさがります。
 
 もう最後の手段。
「ユーロではどう?」
「あらあ、ユーロなら大歓迎よ。どうぞどうぞ、ゆっくりしてってね。」
 (と クロアチア語で言ったと思う)

 お金とるならもっときれいに掃除しておいてね、と言いたかったけれど、
 何が起こるかわからない外国では その国を出るまでは いくらかの通貨を
 残しておくべきだったと深く反省。


 



 ↑クロアチアカラーの電車。

 深夜、ヴェネツィア行の夜行列車が到着。 ほっ・・・
 自由席だった私たちの車両はかなり混んでいました。

 ほとんどの人がヴェネツィア観光に行くようす。
 しばらくして 相棒が「この電車に寝台車両があるなら席を移ろうか。前方の車両に
 見えた気がする」「賛成!車掌さんを探しに行こう」

 そして相棒と私は前方の車両へと進みました。
 お客のない暗い食堂車両を通り抜けて、その先へ進もうとしたとき、
 食堂の制服を着た人が 声をかけてきました。

 「メイ アイ ヘルプ ユー?」 おっ、久しぶりの英語だあ。
 でもその後、彼と何語で話したか記憶にないのですが・・・

 「車掌さんを探しているんです。寝台車両に移りたくて・・・」
 「この電車に寝台車両はないよ。どこまで行くの?」
 「終点のヴェネツィア」
 「この電車はヴェネツィアには行かないよ。知らないの?
  イタリアは今日鉄道のショーペロ(ストライキ)なんだよ。
  だからこの電車は国境まで行ったら引き返すのさ。」
 「そんなあ!どこへ引き返すっていうの?!」
 「ハンガリーのブダペスト。」

 そ、そんなことってあり?
 世界地図が頭の中を駆け巡った瞬間でした。

 次回に続きます。




 
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4 コメント

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Unknown (risonetta)
2011-10-04 00:47:55
forchettaさん、こんばんは

こんなすごい旅をされていたのですね!驚きました。
一難去ってまた一難、ここからいったいどうなるのでしょう?
でも相棒さんがいると心強いですね。
もし一人旅だったらと思うと、胃がキューっとなります。
返信する
Unknown (forchetta)
2011-10-04 01:38:21
♪ risonettaさん、こんばんは

一人旅なら胃が4つあっても痛いし、心臓はとっくに破裂しているかもしれませんね。
仲間がいるということは ホントにありがたく頼りになります。
さて、このあとどうなりますか、
胃薬をご用意ください。(笑)
返信する
Unknown (roko)
2011-10-04 22:34:28
おおっ!!
あの、くたくたの状況でも写真をとり忘れていない
なんて素晴らしい♪
それにピンぼけ…とおっしゃるけれど綺麗に
取れてますよ~、手札サイズなら十分じゃない?
でも、やはり近いうちにザグレブにはリベンジ旅行
しなくちゃね(笑)
返信する
Unknown (forchetta)
2011-10-05 00:17:47
♪ rokoさん

いえいえ、元のピンボケ写真を見ると悲しくなりますよ。
そしてこの先は写真を撮る余裕などまったくなく・・・(そりゃそうよね)
ザグレブのビールはおいしかったし、キオスクのお兄ちゃんもお客も楽しかったし、夜が明けた街のにぎわいをぜひ観てみたいです。♪
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