Dalla Cucina

イタリアの旅の記憶を中心に
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物語の舞台はVenezia☆「STABATO MATER」

2012-03-16 08:50:00 | ☆イタリア 記憶の風景


 前回の記事「STABATO MATER」についてお話ししましょう。
 
 本「STABATO MATER」の著者はTiziano Scarpa (ティツィアーノ スカルパ)、
 1963年、Veneziaで生まれました。

 2009年にこの作品でイタリア最高の文学賞のストレーガ賞と
 スーペルモンデッロ賞を受賞。
 題名の「STABATO MATER」は「悲しみの聖母の祈り」と題される聖母讃歌で、
 多数の作曲家が曲をつけていますが、Venezia生まれの作曲家
 「Antonio Vivaldi」もその一人です。

 ↑の写真のポスターは私たちがよく目にするヴィバルディの肖像ですが、
 本人かどうかは確実ではないそうです。
 この写真の、この道は 2010年春に実は何度も通っていたのです。
 (宿泊していたホテルが近かったので・・・)

 その時は「なんでこんなところにVivaldiのポスターがあるんだろ?」ぐらいの
 感覚でしたが、あとでこの左側が「ピエタ教会」、右側が現在もあるホテル
 「メトロポール」だとわかりました。
 どうして建物の一部がつながっているかって・・・
 
 それはヴィヴァルディが司祭を務め、音楽を教えていた孤児院の「ピエタ養育院」が
 現在の「メトロポール」の位置にあったからなのだそうです。




 ↑の絵の橋の左が従来の「ピエタ院」



 ↑が現在。

 橋の位置は変わっていませんね。
 ↑の2枚はWikipediaからお借りしました。



 ↑は私の撮影したホテル「METROPOLE」、
 向こうにピエタ教会があって、右に細い通りがあります。
 それが一番↑の写真の道というわけです。





 通りに入り、教会側の壁にはプレートがありました。
 
 前置きが長くなりましたが、物語の主人公が「Vivaldi」というわけでは
 ありません。主人公は16歳の孤児、生まれてすぐこの「ピエタ養育院」の
 いわゆる「赤ちゃんポスト」に置かれて、ここで育った少女です。

 「チェチーリア」と名付けられました。

 ・・・次回へ続きます・・・
 
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