長い人生いろいろなことが起こるが何も起こらないというか平穏無事な毎日が過ぎていくということは今になるといかに幸せなことかと痛感する。ネガティブなこととして、親兄弟の病気・怪我・死、配偶者/子供の病気・怪我・死、本人の病気・怪我、友人の病気・死、親・配偶者の介護、本人/子供の受験(学校・企業)、仕事上のストレス等あげていったらきりがなく、事の大小は別として、我々の平穏な生活を乱すというか心配の種というかストレスの元というか次から次へといろいろなことが我々を襲ってくる。自分の人生を振り返っても、何も心配事が起こらない平穏な時期があまり長く続いたことはなかったような気がする。
もちろん、その間には、ポジティブなことも身の回りに発生する。入試合格、就職、結婚、仕事のやりがい、子供の誕生、子供の進学・就職・結婚、孫の誕生、海外旅行、留学、スポーツ・文化・芸術の楽しみ等こちらも次から次へと心配事を吹き飛ばし、我々をストレスから解放してくれる。人生長いといい時もあれば悪い時もあるが、過去を振り返るとドイツにいた1985~1989年は、心配事が少ない時期であったし、定年後の2008年から現在までは、概して平穏無事な日々が続いているといえる。
しかし、蓮如上人の「白骨の章」ではないが、いつ何時何かネガティブなことが起こるかわからない。大きな心配事が少なく毎日を過ごせる今に感謝して日々の生活を送るべきと肝に命じている。回りを見まわすと親の介護、配偶者の病気・介護、本人の病気はじめ心配事に悩まされている人も決して少なくない。つい先日も地元の卓球クラブでペアを組んでいた仲間が病気で急逝した。1年前まで元気に一緒に卓球をやっていた仲間なので、残念でならない。世の中、一寸先は闇で明日はどうなるかわからない。今、生きていることに再度感謝したい。