元日産会長のカルロス・ゴーン氏が15億円の保釈金を捨て、母国レバノンに逃亡していることがトップニュースとして報道されている。元旦の1面トップ記事もこの大脱走であった。まずどうやってこの大脱走が成功したのか不思議である。常識的には、一人で勝手な出国など不可能だと思うので、誰か手助けをした人がいるはずである。奥さんと親族が仕組んだとか楽器の木箱に潜んで脱出したとか日本の警備会社が支援したとかいろいろ情報が飛び交っているが、トルコでパイロットら7名が逮捕されたニュースも飛び込んできた。早く、真相を究明してほしいが、どこかの大失態であることは間違いない。日本の司法もナメられたものである。ゴーン氏の犯罪性については、よくわからないが、西川元社長一派も責任を取らされ、喧嘩両成敗で、ひとまずホッとしている。この騒動により、日産の株で大損しているが、何とかしてほしいところである。ゴーン氏は、日本に召喚されることなく、レバノンでぬくぬくと生活していくのであろうか? ニュースを見ていて、名画「大脱走」を思い出した。テレビで何回も見ているが、綿密に計画された「事実は小説より奇なり」というような出来事であるが、まさに、いっしょである。何回見ても面白い映画であったが、ゴーン氏の大脱走もそのうち映画化されるのではないか。
レバノンといえば、2006年6月に出張で訪問した。首都のベイルートは、地中海にも面している歴史ある港町で、中東における交通の要所として、商業と金融、観光の主要な中心地となり、「中東のパリ」と呼ばれるほど華やかで美しい街として発展してきた。ベイルートの他に、バイブル由来の地であるビブロス、世界遺産のバールベック等の見どころも多い。ベイルートから南へ車で2時間位行ったところにあるローマ時代の遺跡(世界遺産)もあるスール(ティルス)という街まで夕食を食べに行ったが、訪問してから2か月後、イスラエル軍の空爆を受け街が大きな被害を受けたというニュースを知り、愕然とした記憶がある。当時は、セキュリティの不安はあまり感じなかったが、レバノンの今は、ちょっと観光に行くには不安がありそうな気もする。
レバノンの旅行アルバム: https:/youtu.be/CXnLdAd_ZlM