浪漫飛行への誘(いざな)い

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関係者だけが盛り上がる五輪大会が幕を閉じる

2021年08月09日 06時22分36秒 | イベント

8日、東京五輪は閉会式を迎え、幕を閉じた。閉会式において、当初、選手、観客、VIP等大会関係者、視聴者対象に”〇X“クイズを実施し、天皇陛下まで参加を強要するというトンデモ企画があったということを最新の週刊文春がすっぱ抜いた。これは、電通出身で女性蔑視発言によりクビになった開閉会式の統括をやっていた佐々木宏の発案で、かなり進んでいたようであるが、辞任劇のおかげで、この〇Xクイズはお箱入りとなったとのことである。天皇陛下を巻き込むとはとんでもない企画であり、クビになってよかったと思う。

閉会式はというと、楽しんでいるのは、選手と大会関係者とマスコミ関係者だけで、蚊帳の外に置かれた一般国民は白けたままテレビを見ているだけという印象であった。当事者だけが歓喜を味わい、その他の人は冷めている感を拭えない。NHKはじめ、マスコミの競技の報道ぶりも、アナウンサーや解説者などの関係者だけが舞い上がっていて、あまりいい印象はなかった。閉会式ではしゃぐ選手の姿にあまり共感を覚えないのは自分だけであろうか?参加者だけが楽しみ、それ以外の人は白けるというのはよくある構図であるが、閉会式はまさにそんな印象であった。今回の大会は国民との共感が全くなかったからであろうか、感動的というほどのもはなくあまり楽しむことはできなかった。死を弔う踊りも日本各地の踊りもわけわからないし、復興五輪など何ら統一的に訴えるコンセプトもなく、すべての矛盾が凝縮されているイベントという印象であった。ワクチンも打っていない小さな子供達が夜遅いのに式典に出ていたことも気になった。

菅政権は、感染爆発により中止すべきとの世論を無視して、五輪を強行開催し、多くの感染者を出したものの大事には至らず、不幸中の幸いともいえる。とにかく呪われ続けた五輪であったが、マスコミの矛盾ぶりと狂乱ぶりは想像を絶するほどひどく、純粋に楽しめる大会とはとても言えなかった。日本のメダル獲得数が過去最大となったことは、地元有利とコロナのお蔭なので、もろ手を挙げて喜べるものではない。いろいろな点で世界初とか世界一とか問題の多い大会であったが、その目立った特徴は下記の通りであったといえる。(順不同)

  • 招致に多額の賄賂が使われた大会
  • 東京の夏は温暖とか福島の事故はアンダーコントロールとか嘘をつきまくって誘致した大会
  • 国民の大多数が反対しているのに強引に開催された大会~国民の支持率は過去最低
  • 初めて1年も延期された大会
  • 無観客で開催された大会
  • 開催都市の観客数より他都市の観客数の方が多かったという稀有な大会
  • 感染者が多数発生し、棄権者が出るほど安全・安心が十分確保できなかった大会
  • 組織委員長や開会式のディレクターその他関係者の女性蔑視等の不祥事で辞任や解任が多発した大会
  • 国立競技場の仕様変更、エンブレム盗作問題等ゴタゴタ続きの大会
  • 開会宣言の文言が初めて変更された大会
  • 暑さ対策として、マラソン・競歩の大会を札幌に移さざるを得なくなった大会
  • 聖火リレーがまともにできなかった大会
  • IOCの金権体質、傲慢体質が暴露された大会
  • 過去最高のお金を使う羽目となった金食い虫と化した大会(3兆円以上)
  • 大手マスメディアがすべて大会スポンサーとなり、公正な報道がなされなかった大会
菅政権は、五輪がひとまず閉幕を迎え、胸をなでおろしていると思われるが、感染拡大はとどまるところを知らないので、これからが正念場である。パラリンピックをどうするかが次の争点である。バブル方式が機能し、大会がコロナ感染拡大と関係ないと主張するなら、東京の新規感染者が1万人を超えても医療崩壊が起こっても国民がすべて反対してもパラリンピックは実施すべきである。


白坂和哉のデイ・ウォッチ(8/7)閉会式について: https://youtu.be/cDR0sAfIRn8




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