「北の旅人」デュエット曲の不思議な魅力

「北の旅人」は、1987年2月、石原裕次郎がハワイで療養中にスタジオで録音された曲だが、7月17日の死後、追悼盤として、8月10日にシングル盤として発売された楽曲である。北海道は、会社に入って最初の4年間を過ごした個人的にも思い出深い土地であるが、その北海道を旅する旅人を歌った曲で、大好きな曲の一つである。釧路・函館・小樽という地名も出てくるので、親しみがいっそう沸いてくる名曲である。

また、ファンであるテレサ・テンもこの曲をカバーしており、透き通るような歌声で、裕次郎とは違った魅力ある曲に仕上げている。テレサの声質は、この曲にピッタリという感じで、何ともいえない魅力がある。テレサの曲もよく聴いていたが、最近、二人がこの曲をデュエットしているＹouTubeを偶然見つけた。好きな二人が素晴らしい歌声でデュエットしているので、お気に入りのデュエット曲にリストして聴いていたが、いろいろ調べていたら、何と二人はいっしょにデュエットしたことはなく、音声合成であることがわかった。聴いているだけでは、まさか合成であるとは思いもしなかったが、二人のデュエットは不思議な魅力がある。

デュエットは通常、男のパートと女のパートがあるが、その合成版は両方あることもわかった。即ち、テレサと裕次郎が歌っているパートが逆になっているバージョンもあるのである。普通に聴いていたら合成と全くわからないので、音声を合成した人の技術は感動ものである。裕次郎のみ、テレサ・テンのみのバージョンももちろん存在するので、気分を変えて聴くことにしている。是非一度聴いてみてほしい。二人の魅力が相乗効果となって素晴らしいデュエットになっている。

北の旅人デュエット版：　https://youtu.be/JUJEvp683Zo

北の旅人デュエット版（男女別バージョン）：　https://youtu.be/CcGytrlz9EQ

裕次郎のオリジナル版：　https://youtu.be/b1PfK2c2lsI

テレサ・テンのカバー版：　https://youtu.be/CkH_Y0kdMe4