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「ちょうどいい孤独」鎌田實著

2022年10月15日 09時18分26秒 | 人生

 

昨年12月に発売された「60代からはソロで生きる」という副題のついた「ちょうどいい孤独」(鎌田實著)という本を図書館で予約していたが、順番が回ってきて目を通す機会を得た。日曜朝の文化放送のラジオ番組「日曜はがんばらない」で紹介されていたもので、そのタイトルに惹かれた。

コロナ禍以降、「孤独」が一種のブームになっていて、「ぼっちキャンプ」「孤独のグルメ」「ソロ活」「ソロ立ち」といった孤独にまつわる言葉がマスコミを賑わしている。鎌田氏は、「孤独を癒す」ではなく、「孤独を楽しむ」ことを薦め、「孤独に」生きるではなく、「孤独を」生きる、即ち、「望んで得る孤独」を薦めている。著者は、「孤独」の楽しさ、素晴らしさを提案しているが、孤独のプラスを強調する高尚な「孤高」ではなく、普段は誰かとつながっていながら、「ひとりでいたいときにはひとりを楽しむ」ことができる「ちょうどいい孤独」を楽しむことを提案している。自分の人生観と符合するところが大なので、力強い後押しをしてもらった気がする。

目次を見れば、大体の趣旨が見えてくると思うので、目次を記してみる。(一部略)

 

第1章◎「ちょうどいいひとり時間」は人生を変える

「ソロで生きる力」を磨く時代

高齢者の三割は友達がいない

人間は「ひとりでいたい」欲求を持つ存在

「孤独力」を磨けば「孤立」は招かない

孤独には魅力がいっぱい

執着を減らして「ソロ力」を上げる

孤独の醍醐味は個人の価値に気づくこと ……

 

第2章◎群れない、束縛されない「ソロ活」のすすめ

「ブレない生き方」を追求する「ソロ立ち」

コロナ禍で「自分との付き合い方」を学ぶ

人生は思い通りにならない。だからこそ思い通りに生きればいい

誰にも「自分時間」を邪魔させない

人生という「ひとり芝居」がある

孤独と不安をごちゃ混ぜにするな

 

第3章◎さびしいという孤独感を減らして「孤独力」を上げる

孤独は本物の伝染病

人生強者の「孤独のすすめ」に騙されない

家族がいても孤独や孤立のリスクはつきまとう

結婚しても孤独感はつきまとうこともある

「ひとりでいる力」は離婚を減らす

 

第4章◎家族や集団の中でこそ「ソロ精神」を発揮しよう!

老いの孤独を遊ぶ

ひとり時間で人生の軌道修正

孤独は人間の本能

他人と比べなければ「さびしさ地獄」に落ちない

新しいことにチャレンジして自分を見つめる

誰かといたいときにだけ、誰かといればいいのだ

自分と向き合う技術を磨く ……

 

第5章◎「老いの坂」を下りるスキルをどう身につけるか

孤独をしっかり生きている。でも「励まし」は欲しい

人生の最後の最後は「個人戦」

ちょっとだけ人のために動いてみる

「誰かといるのに孤独」なのは危険がいっぱい

誰でも「孤独名人」になれる

ひとり力を鍛える健康ソロ活

いくつになっても潜在的な欲望がうごめく

「PPH(ピンピンヒラリ)」は「ソロ立ち」の基本

死の怖さから早く自由になろう

心を許せる誰かがいれば、人間は生きていける ……

 

第6章 略


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