年金生活も11年を過ぎたが、10年目からは企業年金の大幅減額と共済年金の終了により、今は節約生活を余儀なくされている。年金だけの収入で肩身の狭い思いもしているが、今さら自由人生活を犠牲にして、シルバーセンターで仕事を探す勇気も元気もない。そこで、在宅でも何とか小遣い稼ぎをするために、今までもやっている株のデイトレーダーとしての副職に力を入れることにした。減額された分を何とか株で取り戻そうという狙いであるが、今年から、株の売買による利益分を毎月の収入として預金に入れ、記帳していくことにした。原則として、銀行の普通預金通帳は、どうも二つは持てないようで、ゆうちょ銀行には断られたが、みずほ銀行に相談したら、2通目の普通預金を作成してくれたので、みずほ銀行を利用している。
株の売買により、利益が発生した場合、その額は、株の運用資金に組み込まれてしまうが、その額を一ヵ月まとめて集計し、株専用の普通預金に入金する。毎月、普通預金への振込作業が伴うが、株売買による利益が自分の収入として、通帳に加算されていき、可視化できる。額としてはたいしたことはないが、自分の収入を通帳で確認できるのは、意外と楽しみである。株の売買も以前は、5000円以上利益が出ないと売却していなかったが、今は、パート時給と同じ考えで、1000円でも利益が出れば、一旦売却して利益を確定し,すぐに同じ株を購入するようにしている。例えば、3000円の利益が出たら、今日は3時間働いたと解釈する。これにより、無職という肩身の狭い思いからは解放される。まさに小遣い稼ぎレベルであるが、一ヵ月単位でみると、平均して、4~5万位になるので、ありがたい収入である。収入の半分は、家計に入れることにして、何とかやりくりしている。
株については、売買益だけでなく、配当金や株主優待券がもらえるのも楽しみの一つである。配当金だけでも、今年は20万円を超えているが、これは、努力による収入ではないので、運用元本に組み入れている。株主優待も、チョコレートをもらったり、100円ショップの優待券や飛行機の株主優待券等楽しみもあるが、今年からソフトバンクの株主優待が廃止されたのは誤算であった。
株の売買も、利益が出ることもあるが、株価が低迷して、含み損をかかえる場合も少なくない。自分の業績評価として、売却による利益を収入として計上しているが、実際は、含み損が膨らんでいる可能性もある。素人の我々では、大きな取引は厳禁で、ボケ防止のためにやっているようなものである。投資する額も決めておいて、損をしても大やけどしない程度にコントロールしているが、そんなところが無難であろう。