雪のち晴れ。最低気温-1.8℃、最高気温2.1℃。
まとまった雪が降り積もった日は朝から除雪作業で大わらわとなる。生田原は最高気温が-1.6℃と真冬日となったけれど、除雪した後の国道242号線の路面はところどころ水たまりができていた。冷たい空気をものともせずに、まっすぐに降り注いた直射日光の力技が雪を溶かしたのだろう。
三月に入って5日目。日も永くなって、午後5時を過ぎてもうっすらと明るさが残っていた。流しの窓からは氷柱が見えた。屋根からのしずくが滴りながら凍ってできた氷柱。暮れゆく淡い紫紺の空を映し、それぞれが個性的な形となっていた。伸びた分だけが今日、成長した分だ。涼しい顔をしてするべきことをせっせとしているようで、自然のなせる業とはいえ偉いものだ。
『広辞苑』によると、氷柱とは「雨雪などの水が軒・岩角などに滴る時、こおって棒のように垂れ下がったもの。たるひ。〈季 冬〉」とあった。