透明な気圏の中から

日々の生活の中で感じたこと、好きな作家についての思いなどを書いてみたいと思います。

足利「から水戸へ

2015-06-03 13:34:15 | 日記

雨のち曇り。最低気温12.8℃、最高気温21.7℃。

高崎市は雨だった。最初に足利市にある足利学校を目指して出発する。足利学校は日本最古の学校とのふれこみがあり、国指定史跡とのことだ。創建の時期については 諸説あるようだが、室町時代に上杉憲実が書籍を寄進し、今でいう学長を置いて学校を再校した頃からが歴史にその跡を記すことになる。足利学校の名はフランシスコ・ザビエルにより「日本国中最も大にして、最も有名な坂東の大学」と世界に知らしめられたとも伝えられている。若者が高い教養と素養を身につけるための学問の府としての学校が、戦が絶えない時代にも存在したということが心に残った。「知は力なり」であり、人を創ることが戦乱を生きぬく大きな力となることを見抜いていたのだろう。

この後、「あしかがフラワーパーク」を訪ねた。この公園を再生させたという方が以前テレビで取り上げられていた。背景に物語があるとより心惹かれるもので、今は咲き終えた藤棚の下を歩くのも楽しかった。

雨は降ったりやんだりを繰り返していたが、本日の宿泊先の水戸へ着くと雨はすっかり上がっていた。まだ、多少元気が残っていたので、「弘道館」へ出かけた。閉館間際に滑り込み、館の中の一部と庭を一巡りした。お殿様によって創立された藩の学校ということで、当時の藩主や武士達の博学さや精神性をわずかの時間ではあったが、垣間見ることができた。封建時代にあっては、藩主が知恵者であり、人としての道を重んじる人格者であることは民にとって限られた範囲ではあっても心安らかなことだっただろう。

                            

                                     《史跡 足利学校跡》

                            

                           

                           

                           

                                   《あしかがフラワーパーク》

                           

                           

                           

                                      《旧弘道館》

                                                           

 

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