透明な気圏の中から

日々の生活の中で感じたこと、好きな作家についての思いなどを書いてみたいと思います。

小樽祝津のにしん街道へ

2020-03-15 23:40:06 | 日記

晴れ。最低気温−7.0℃、最高気温2.5℃。

茨木家中出張番屋

茨木家漁家住宅

白鳥家番屋

小樽市鰊御殿(積丹から移築された旧田中家住宅)

旧近江屋番屋

祝津パノラマ展望台から日本海を望む

 

晴れていたので、小樽の祝津へ向かいました。祝津はかつて大いに栄えた日本海沿岸鰊漁場の一つでした。

小樽の鰊漁は江戸期寛政5年(1793年)に始まり、明治2年(1869年)、松前藩の場所請負制度が廃止されると民間に開放されます。

明治中期から大正年間を通じ、祝津は豊漁に恵まれ、三大網元と称される青山家、白鳥家、茨木家が隆盛を極めました。その御三家の中の茨木家初代当主茨木與八郎(山形県西遊佐町出身)により明治後期に建てられた漁場建築物が「茨木家中出張番屋」です。

この建物の修復事業が完成することを記念すると共にニシン漁の歴史と文化を後世に伝える主旨のもとに北海道日本海沿岸の市町村を結ぶ「にしん街道」の標柱が設置されたとのことです。

設置日は平成22年6月吉日、設置者は北後志風土ツーリズム協議会。

 

御三家のもう一つ青山家の漁家住宅は4代目の馨氏が亡くなった年の1980年、野外博物館北海道開拓の村に寄贈されました。現在、倉庫群等と共に開拓の村で往時の姿を留めています。

それにしても、かつてニシン漁で賑わいをみせていたであろう祝津はコロナウィルスの影響もあってか、訪れる人はわずかで閑散としていて寂しいものでした。

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