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世界文化遺産・国指定史跡・キウス周堤墓群へ。
周堤墓とは縄文時代の終わり頃の約3200年前に造られた、北海道だけで見られる独特の形状をもった墓地のことです。
地面を丸く掘り、掘った土を周囲に土手状に積み上げ、内側を墓地にしていることから「周堤墓」と呼ばれているのだそうです。
キウス周堤墓群では全部で9基あり、中でも1号周堤墓は一番大きく、直径が83メートルもあるそうです。
100m走という競技がありますが、あの距離から17m差し引いた距離。反って、分かり辛いですね。
「仮に一人が一日 1メートル×1メートル×1メートルの土を掘って積み上げたとすると、25人でおよそ4ヶ月かかることになる」と千歳市のHPにありました。
同HPでは「縄文時代のお墓が現在の地表面で見ることができるまれな例」とも。
約11万平方メートルの範囲が国の史跡に指定されているそうです。(国指定史跡 :昭和54年10月23日指定、令和元年10月16日追加指定)
令和3年(2021年)には、「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産の一つとしてユネスコの世界文化遺産に登録されています。
樹木の中にある周堤墓が語らずして語るものは何でしょう。
およそ3200年前の縄文時代の人々も亡くなった方々を悼み、葬る術(すべ)を考え出していたということ。
人の情というものは時を遡っても本質的に変わらないのだろうということ。
そうして、今、はるか昔のことだった縄文時代がより身近に感じられるようになった気がしています。
それでは、今日はこのへんで。
明日が皆様にとって良い一日となりますように・・・・。