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栗山町は1888(明治21)年に宮城県角田藩士泉麟太郎氏が「夕張開墾企業組合」を設立し、入植したことに始まるそうです。
1900(明治33)年には、角田村戸長役場が設置され、この年、札幌で創業していた小林酒造が、夕張に近く、広大な用地と豊富な水のある栗山に酒蔵を移転しました。当時、夕張は石炭大露頭の発見を契機に炭鉱で賑わい始めていたとのこと。
「北の錦」は、多くの炭鉱マンたちに愛され、炭鉱の発展と足並みをそろえるように生産量も増え続けました。
小林酒造は1878(明治11)年、新潟出身の小林米三郎が札幌で創業。栗山町に今も酒蔵施設として利用されている小林酒造建造物群は、空知に残るレンガ造りの施設としては最大規模の歴史的建造物で、13棟が国の登録有形文化財(建造物)に指定されているそうです。
初めて訪れたこの建造物群は小林酒造の歴史を今に伝える貴重な資料に満ち溢れ、見ごたえがありました。記念館等はもとより、初代小林米三郎の自宅として、1897(明治30)年に建てられ、2013年まで使われていた家の内部が一般公開されていて、こちらも目を惹くものばかり。喫茶コーナーで酒粕甘酒を頂いたのですが、上品な甘さと酒粕の香りが後を引く美味しさで、ここが酒蔵元だったことを思い出させてくれたのも印象的でした。