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江別資料館による、江別の歴史を学ぶ講座「再発見・江別探訪」に参加してきました。講師は佐々木孝一氏(元江別市情報図書館長)。この度は野幌屯田兵村に関する史跡やかつて存在した施設の跡地などを歩きながら解説して頂きました。
午前9時から約2時間。野幌公民館前から出発し、ガラス工芸館前で解散。
印象深かったのは北海道指定有形文化財の野幌屯田兵第二中隊本部の建物です。現在、江別市郷土資料館の分館として、江別市屯田資料館として使われています。館内は洋風でレースのカーテンがお洒落に見えたのですが・・・。
江別における屯田兵は明治11年から19年まで江別、篠津、野幌の三地区に5次にわたって配されたとのこと。入植当時は背丈を超える笹やぶと巨木でうっそうとした原始の森であり、これを開墾し田畑にするには想像を絶する苦労があったことと思われます。加えて、屯田兵としての訓練等。この屯田資料館ではこうした先人の足跡を記憶に残すために、中隊本部の建物と屯田兵関係の資料を公開・展示しているとのことです。
湯川公園にある屯田兵屋も興味深く見学してきました。屯田兵として明治19年に広島県から入植された湯川隼人さん一家7人が生活し、二代目隼夫(としお)さんが使用していた建物を江別市が譲り受け、昭和52年に復元したものとか。北海道開拓の村にある納内屯田兵屋を思い浮かべてしまいました。
湯川公園の名称は湯川家が所有する庭園の一部が市に寄付されたことに由来するのだそうです。
散策の最終地点はガラス工芸館前。今はもっぱら、児童生徒さんたちの写生の対象として存在感を発揮しているのだとか。
歴史を重ねることは朽ちることであったり、使用目的が変わることでもあるのでしょう。次の世代に残しておかなければならないものをどう引き継いでいくのか。そのバトンを繋ぐのは簡単ではないなと思いました。