GABACHOP〜あがんにゃな日々〜

趣味について、日記がてら。

スキマノザラシ磔磔ワンマン81

2022年01月27日 | スキマノザラシ
スキマノザラシ81回目の磔磔ワンマン。

開演時間の19時まであとわずかの所で、場内BGMに渡辺隆雄さんの『Mr.Firebird』が。

ほんとこの曲には、磔磔という場所が良く似合う。またいつかライブで聴きたい。できれば、またこの磔磔で、ミズカミさんの歌詞と歌が乗った「橋渡しバージョン(?)」で。

その後、いつものストーンズのSEが流れ、全員集合。なんだろう、新年一発目の磔磔ワンマンだからか、なんとなくたたずまいから、本気オーラが漏れ出ているように見えた。

と思ってたら、案の定…。

『スネークリバージャンプ』のイントロギターの一音目から、とにかく今宵のFirebirdの音がキレキレで、鳴る度に頭からヨダレが湧き出そうになった。(話は逸れるが、個人的にこの曲は終盤のハイスピードバージョンより、序盤のじっくりバージョンの方が好み。『月光』アウトロから繋がる時は別格だけど)

そこから、『マーニー』『どうでもいい事』と、普段は二枚並ぶことが少ない名バイプレーヤーズが揃い踏み、『アゲハ』『さんざ降る』『サイレン』まで、およそ50分(!)曲間なしのノンストップ。

告知MCを挟み、『トネリコ』。ノンストップによってはち切れそうな空気を、良い感じでローな感じにしつつ、新曲2曲に繋ぐ。この2曲、表情の違いはあるけど、どちらも前回磔磔で聴いた時より目に見えてステージの躍動感がアップしていたような。スキマノザラシライブの楽しさのひとつは、「聴く毎の既視感の無さ」だと思っているので、それが垣間見えた今回は、やはりこれらも同バンドの曲なのだと肌感覚で認識できた気がする。

そこからは『月光』『ジェット』『蒼白』『アイアイ』『F#』まで、これまた怒涛のノンストップ。息継ぎくらいさせてよ!(嬉しそうに言うな)

前述のように、今宵のFirebirdは恐ろしく耳心地が良く、誤解を恐れずに言えば、ギターがひとりでに勝手に自己主張をしているかのような。磔磔の椅子に座ると、ちょうどステージのアンボイさんの手元が目線の高さになるため、釘付けになって、終盤まで立って楽しむ事ができなかった。それは勿論弾き手の情熱と技量(とファンの妄想)による現象なのだろうし、これからもずっとアンボイさんが弾くこのギターを楽しみたいし、できる限り見届けたいと思った。

で、すごいと思ったのが、そんなキレキレFireBirdの独走を、他の4人がさせなかったというか、しっかり並走したもんだから、ほんと今宵のステージは、なんだかニヤニヤが止まらない、嬉しさがにあふれた空間だった。

そう滅多にない事だけど、すごいライブを見ると、まず「楽しさ」その上になると「嬉しさ」に出会えるのだ。

そのあたり、真の理由は満防発令由来の時短による、詰め込みセトリと早回しのせいなんじゃないかと囁きが聴こえるけど、ええい、だまれ、ファン思考の垂れ流しを邪魔するな。

アンコールは、鈴木純也さん(OHIO101)が加わり、6人での『風の歌』。

ありがとうありがとう、もうお腹いっぱいです。ご馳走様でした。

勿論、翌朝には渇望による禁断症状が発症したので、今宵の音まかすライブ、仕事をちゃっちゃと片付けて駆け付ける所存です。

長文妄言多謝。



スキマノザラシ磔磔ワンマン80th

2021年12月15日 | スキマノザラシ
スキマノザラシのライブに心鷲づかまれたあの夜以来、百回以上のライブを見てきたけど、新曲を聴いたのは初めてだった。

新曲を発表せずとも、常の曲やセトリの工夫でマンネリを感じさせないのが、ある種同バンドの真骨頂なんだ。

そんな言葉が、誰から言われたでもなく、数年の歳月により細胞に染み付いた身には、フワフワした不思議な感情が湧いて出てくる出会いのひと時となりました。

某ギタリストから、スリラジとやる時にピッタリの新曲ができそう、近々やるよ、そう聞いてたのに結局やらなかった、あれから何年経つんだろう。

先にやった方がその曲ちゃうかな、と勝手なイメージ。根拠はないし多分違うけど、なんだかそんな気がしてたら、サビであの人のコーラスが聴こえた気がしたよ。

そんな新曲『HEAT』『夜をぶっ飛ばせ』について、同バンドの曲ぽくない感じもあったけど、今の5人が寄せず新しい方向に解放した結果だと目線を変えると、紛れもない彼等の音だと腑に落ち過ぎた。

ふと、感じる違和感は、こちらの油断が原因ではなかろうか。一度止まりかけたあの時に、無責任にハッパをかけた側が置いてかれては話にならない。彼らの歩みに振り落とされぬよう気合いを入れつつ、けれど気負わずいつもの調子で。我ながらファンってめんどくさい。

そんな理屈こねこねはさておいて。

なんだかんだ書いたけど、アーカイブで新曲を聴いてはニヤニヤ嬉しくなってリピートしまくってる、この気持ちが全てだとは思う。(などと落とし所を決めないと、多分延々と止まらない気がして来た)

ああそれにしても、えげつないライブだった。興奮が固まりになって襲いかかって来る感じ。こんなん浴びせられたら、そんじょそこらのロックンロールでは不感症止む無し。今のメンバー編成になってまだ数回というのに、ほんとに、もう。

…今週末、敢えてハードルこのままで吉祥寺に向います。←?



ーーー
配信では権利の事情のためか入場が無音だったけど、『She's a Rainbow』は勿論流れたし、さらにその前に、渡辺隆雄さん&早川岳晴さんのアルバム『Hums For Midnight Amble』収録のあの曲が流れた、なんてわざわざ書くのは野暮な気がしたけど、あんな人やこんな方のお顔を思い浮かべると、ごめんなさいやはりお伝えせざるを得ないのです。

スキマノザラシONE BAND STAND77th

2021年07月22日 | スキマノザラシ
およそ7ヶ月ぶりの、スキマノザラシの磔磔ワンマンライブ。

私自身は、1月の音まかすライブ以来の再会。

かつてこんなにも彼らの音から遠ざかった事があっただろうか。我慢できずに自ら弾き語りで鼻歌ってはいたけど、もはや焼石に水。

蒸発し切って水の一滴はおろか、カッサカサでひびの入った石は、再びスキマノザラシという名の潤いでいっぱいになれるのだろうか。

…潤い過ぎておぼれるかと思ったわ!

まずは、お帰りなさいFIREBARD!コンディション不良で永らく戦線離脱していた不死鳥が、久々のお目見え。※すでに他のライブで復活してたとは思うけど、個人的にはこの日が復活祭。

これこれこの音、ヤンチャで激しいのにどこか優しい爆音。ちょうど座っている状態の目線の位置から、最高の角度で見えていた事もあり、序盤から釘付けとなる。その角度が眼福過ぎて、終盤まで立たずに座りっぱなし、全力でかぶりつき、味わい尽くすのだった。

もうひとつの釘付け要因は、そのFIREBIRDを掻き鳴らすアンボイさん。今日は特に凄味にあふれていて、多分今回100分のライブ時間の内80分、つまり8割はアンボイさんの手元に目を奪われていたと断言できる。大袈裟でなく。

となると、それ以外は注目度2割?

勿論そんな事はなく、上記はあくまで目線の話。

磔磔の壁に跳ね返り放たれる「スキマノザラシ」の音は、耳だけでなく、体全体で受け止めたくなる心地良さ。物理的な震えを共有する事で、場の空気と我が身が混ざり合うこの感覚、磔磔のそれは、ずば抜けていて、段違いに深い。

特に『アゲハ』のジュンスケさんドラムの響きは、終曲後も思わず「おかわり!」と胸の内で叫んでしまう程、強烈に染み渡った。

もっともっと味わいたくて、自然と目をつむり、感覚を研ぎ澄ます。肌センサーの感度を上げたくて、もっと毛深くなりたい!と、半分冗談ながら、でも半分は本気で頭をよぎった。

そんな「全集中見ずの呼吸」と言わんばかりに、座りっぱなし、目を閉じっぱなしの我が身が、ステージからどう見えていたか少々不安ではあるのだけど…。

そして、この取り留めなく長い感想文が、どこまで共感を呼べるのかも合わせて不安だけれど…。

当たり前が当たり前でなくなり、ある日突然目の前から消えて無くなる事も珍しくない昨今。

スキマノザラシは、いつもと変わらず、いつも以上のライブを、いつもの磔磔で見せてくれた。

色々な物を受け取り、明日からまた頑張れそうな予感。スキマノザラシに、磔磔に、ライブハウスに、感謝。



HARD BROW Vol.2

2021年01月24日 | スキマノザラシ
スキマノザラシの幕間チューニング中、場内BGMに『ブランクジェネレーション』(我らが横道坊主の入場SE)が流れるという、奇跡のようで、違和感はない景色。

だってここは音まかす。

今夜は、左側のスピーカーの真前に居たのだけど、ブロさんベースの音が鳩尾(みぞおち)辺りにボンボコ響いて気持ち良かったー。磔磔では味わえない感覚。

スピーカー前だから、正直耳に不安があったけど、容赦ない爆音にも関わらず、ほぼノーダメージ。これぞ音まかすクオリティ。

いつも安心してライブが楽しめる場所。ありがとうございます😊

立ち位置的に、スキマはメンバー全員が視界に入ったし、純也さんはギターを弾く両手がはっきり見えた。

見えたからと言って、何がどうなってるか音楽的な事はさっぱりわからんのだけど、俯瞰で見た時の佇まいだけでも銭が取れる両者。

こんな時だからこそ、五感にしっかり焼き付けとくと、配信ライブの時の脳内補完が捗ります。

不要不急でなく、必要不可欠。

改めて再認識した夜となりました。