GABACHOP〜あがんにゃな日々〜

趣味について、日記がてら。

PRIDEでタッキーvs弁慶

2007年04月08日 | 格闘技

 今回は格闘技の話なので、ついて来れない人は読み飛ばしてください。

 4月8日、総合格闘技イベント「PRIDE.34」をペイパービュー観戦。今年で10周年を迎えるPRIDE。今大会は、昨年のフジテレビショックなどの余波による親会社の移行や、世界規模での総合格闘技ブームによる追い風など、プラスとマイナスがぐちゃぐちゃに影響しまくり、とんでもないカオスな興行でした。

 まずはバター・ビーンズールの超重量対決(2人合わせて380キロ)でのほほんとし、ドン・フライトンプソンの頭の悪いノーガードの殴り合いに興奮し、桜庭のPRIDE再登場と田村戦の仮決定に驚き、これまでの両者の歴史なんかが頭をめぐり思わず涙したり、青木の関節技の芸術性に感動し、ソクジュVSアローナ藤田VSモンソンの結果に衝撃を受けた。さらに全試合1ラウンド決着という、まさしく「神の舞い降りた興行」だったといえます。(注・ファン的ひいき目を多分に含む)

 その中でも今回、個人的にツボだった特別なできごとがありました。恐らくマニアックなPRIDEファンでも共感できる人は数少ないと断言できる、超個人的なツボです。

 第三試合の瀧本誠VSゼルグ“弁慶”ガレシック。元オリンピック柔道金メダリスト瀧本と、マニアからはやたら強いと評判で「弁慶」の異名を持つクロアチアの新鋭ゼルグの戦いは、双方アグレッシブでハラハラドキドキできる好試合でした。

 ところが僕の琴線にひっかかったのは試合ではなく、入場シーン。

 瀧本の入場で流れたのはMONGOL800の『あなたに』。彼は柔道の金メダリストです。格闘技のリングです。怪我による長期欠場からの復帰戦です。それはそれは並々ならぬ闘志と決意を秘めていることでしょう。実際瀧本の表情はギラギラとリングを見据えていました。そんな緊張感にヒリヒリするシチュエーションでなぜ『あなたに』?なぜラブソング?個人的に大好きな曲だけど、思わずテレビの前でよろめきました。

 しかし、ふとある連想が頭をよぎります。

 MONGOL800>昨年はモンゴル帝国建国800周年>チンギス・ハーン>源義経。

 アナグラムか!!!

 そうか、これは日本VSクロアチア、柔道VSテコンドー、吉田道場VSチームトロージャンなどの瑣末なテーマの戦いではなく、弁慶VS源義経、つまりは五条大橋の決闘が800年の時を越えて蘇るという、壮大なスペクタクルバトルだったです!!!瀧本は知ってか知らずか、入場テーマ曲に乗せて問いかけをしていたのです。さすが。瀧本を思わずタッキーと呼びたくなってきます。

 しかし、なるほど、それならわかる。「あ~な~た~に、あいたくて~、あいたくて~」。平泉で死別した主従にとって、ある意味800年を経ての再会、それはそれは待ち焦がれた瞬間だったでしょう。そう思うと感動的ですらあります。

 それにしても運命とは皮肉です。義経と弁慶。800年かけて対峙した結果がリングで相対する敵同士だとは。しかし主従とはいえ、男一匹。男にとって“最強の証明”というテーマの前ではこの世の全ては無力です。今2人は2匹の獣となり、自らの存在を証明すべく戦うのだ!!!

 と、まあ、たいして注目してなかった試合に対し、沖縄ミュージック、格闘技、歴史と僕の根幹を成す三大知識を駆使して、脳内プレゼンをかましてみたのだが、あまり効果はなかったようです。

 むしろ普通に試合がおもしろかったし。

 毎回毎回、一般ピープルはもちろん、各方面のマニアにもそっぽを向かれかねないブログをあえてアップする俺様の男らしさに酔いしいれろ!!!

 ・・・ぐすん。

 そのほか詳しい結果は各種スポーツ速報サイトで各自チェックのこと。


ブラッド・ダイヤモンド

2007年04月08日 | 映画

 レイトショーで映画『ブラッド・ダイヤモンド』を見てきました。ディカプリオの映画には過去にいろいろと因縁(?)があって、いろいろとチクチク来るのだけど、今回の作品は、そんな引きこもり特有の女々しい憂鬱が顔を出す間もないほど、グイグイ引きこまれるおもしろさでした。

 ダイヤモンドをめぐり紛争が続くアフリカ某国を舞台に物語は進みます。所詮は第三者の視点で作られた映画、どこまでが真実で、どこまで受け止めればいいのか、とんと見当がつかないのだけど、少なくとも同等の悲劇は世界のどこかでリアルタイムで起こっているのだろうなあ、と。所詮は映画さ、と心を軽くしてみるのだけど、偽善的な無力感がどんどんあふれて止まりませんでした。。

 そうは言っても、帰ったらしょうもないyoutube動画見てガハガハ笑い転げる毎日に戻るんだけどさあ。

 それにしても、最近、次代のための自己犠牲をテーマとする作品に弱い自分がいます(この映画はちょっと違うか?)。泣きこそしないけれど、もうウルウルしっぱなし。いわゆる「父性」に対する共感の情が芽生えて来ているのだろうか。独身でこれだから、ほんと子供なんかできちまったらえらい事になりそうだ。彼女すらいないのに、娘の結婚式で大泣きしている夢をよく見ます。

 まあ、見ておいて損はない映画です。いろいろ考えさせられるし、娯楽映画として見ても、ディカプリオも今までと違い、男が共感できるかっちょよさでしたよ。

 ただし、婚約指輪を購入したばかりの幸せ絶頂カップルには、けしてオススメできません。とくにダイヤに目のない女性に対しては痛烈な批判のこめられた内容になっているので要注意。もっとも、これは女性の責任ばかりでもなく、男性側にダイヤよりも価値のある表現方法がないのも問題なのだろうけど。

 精進します。押忍。