GABACHOP〜あがんにゃな日々〜

趣味について、日記がてら。

コロコロ伝説

2007年06月12日 | マンガ
 小学館発の子供向け雑誌コロコロコミックが創刊30周年を向かえました。その記念に刊行され一部で話題になっているのが“大人のコロコロ”のコピーが熱い『熱血!!コロコロ伝説』です。



 1977年から1994年までを2年ずつで区切り、各時期の代表漫画を再録するという、当時の読者だった元小学生男子には涙モノの企画本です。今後毎月25日に発売され、全10巻が予定されています。

 さっそく本屋で発見したのは、1987~88年期を収録したVOl.6。表紙の『おぼっちゃまくん』を始め、『つるピカハゲ丸(描きおろし!)』『魔界ゾンベエ』『ビックリマン』『のんきくん』『のほほん先生』『かっとび!童子』『かっとばせ!キヨハラくん』など、なつかしのラインナップが目白押し。

 中でもおすすめは『あまいぞ!男吾』。この作品を読みたいがためにこの雑誌を購入したと言っても過言ではありません。三度の飯よりケンカが好きで、勉強と女にゃめっぽう弱い小学生・巴男吾の成長を描く、本宮ひろ志とあだち充を足して2で割ったような、さわやかド硬派学園漫画です。当時小学生だった僕は子供心に「なぜこれをコロコロでやるのか!」と感じることしばしでした。



 しかし、コロコロの中で異彩をはなっていた硬派な漫画性と、それでいてコロコロイズムをギリギリのところで残していた絶妙な作風は、今もなお多くのファンに支持されている、正直隠れ名作。三十路手前の今読んでも全然おもしろいです。文庫版で復刻されないかなあ・・・。

 知らなかったのだけど、その後中学生、高校生編、そして父親になった後のエピソードまであるらしいです。小学生向けのコロコロでそこまで成長さすか。