GABACHOP〜あがんにゃな日々〜

趣味について、日記がてら。

大市民

2009年01月18日 | マンガ
風邪が抜けきるまであと一歩。最後まで油断せずに、万全の療養に努めます。

本日の退屈しのぎは柳沢きみおの『大市民日記』。

1ページあたり12~15コマ中、イラスト入りのコマが5コマくらいしかなく、「最初から小説にしろよ」とつぶやかずにはいられない名作です。

日頃思っているんだけど、おおっぴらにするのはちょっと気がひけるような、微妙な線の発言をズバズバ載せてくれるので気持ちが良いのです。しかも奇跡的なまでに同意できる意見ばかり。

「とにかくゴルフは服装から道具まで、全てが俺には生理的に気に入らない」

「スーパーとかに入るとJポップが流れてる。その低レベルさにいつも耳をふさぎたくなる!(中略)いつまでこんな暗黒の時代は続くのだ」

「文化大革命が一度でも起こった国が一流国になれるわけがない」

あらためて羅列すると、オヤジのたわごとにしか見えないけど…。

でも、楽天や日ハムが動く数年前から、仙台と北海道にプロ野球チームを作るべき、と提言していたり、結構的を得た意見も多くて見逃せないのです。

あまり内容に関して紹介して、絶賛するのは、お前どこまで世をひねて生きてるんだ、と思われたくないので控えますが(今さら?)、病床でボーっとした頭を空っぽにして読むのには最適な作品ですよ。




マッドメン

2009年01月18日 | マンガ
風邪の療養で寝たきり中。どうにも暇なので、時間潰しに漫画を読みあさりました。

頭がボーっとしていて、イマイチ下がり気味な気分にぴったりなのは、やはり諸星大二郎作品でしょう。

その世界観のディープさや、不条理さは、なまじっか深く味わおうとしてしまうと、健康な時でも熱が出そうになるので、上っ面だけサラッと読み流しました。

テンションを上げる効果は元から期待せず、クサクサした気分を、不思議な読後感で中和できればとの思いでしたが、効果はてきめんでした。

熱、のど、鼻に諸星大二郎。

あると思います(お前だけだ)。