スラムドッグ＄ミリオネア

東京出張中。

仕事後から寝るまでの暇つぶしに、映画『スラムドッグ＄ミリオネア』を見てきました。

地元の滋賀や京都では上映されていない(かもしれない)程度のマイナー作品、劇場もガラガラだろうなあ、と思いきや、満席で次の会まで１時間待つことに。

恐るべし大東京。

(実はアカデミー賞受賞作で、しかも封切り初日だったみたいです。そりゃそうだわな)

日本でもおなじみの某クイズ番組の、元ネタになったインドの同名番組がテーマのこの映画。

あまりに作りがそのまんまで、思わずニヤリ。音楽まで一緒だとは！…て、さすがにこれは編集したのかなあ。わかんないけど。

で、スラム街出身の極貧青年がガンガン勝ち進んで行くのですが、なんで学のない彼が正解できるのか。その理由が、なんというかインドの暗部に直結しており、なかなか暗い気持ちにさせてくれます。

暗いシーンと、正解して賞金アップ！なシーンを繰り返し見せられ、気付けば主人公にドップリ感情移入。

主人公は救いのない毎日からの脱出をなし得るのか。そのために必要なのはお金なのか。それとも…。

オチはかなりベタですが、ベタでなにが悪い！てな感じで、ちょっと気持ちが幸せになれるラストでした。

それにしても、インドの貧富差に比べれば、日本のワーキングプアなんてぬるま湯だぜ。

映画を鵜呑みにしていいかわからないし、比較する事自体インドの人達にとても失礼かもしれないけど、シンプルにそう思いました。

本家インド版みのもんたを見るだけでも価値がある！…わけは全然ないのですが、なかなか良い作品でしたよ。