映画『バーン・アフター・リーディング』を見てきました。
個性的な登場人物達が、一枚の機密CDに翻弄されていくドタバタ(ブラック?)コメディです。
結論から言いますと、とても惨い映画でした。つまんないならまだネタになるのですが。
筋肉バカ役のブラッド・ピットや、クールぶるもやたら心が折れやすいジョージ・クルーニー(だっけ)など、どの出演者もやたらキャラ立ちがしてて、それは楽しかったです。
ただストーリーが、俺が映画素人なだけかもしれませんが、さっぱり意味不明。序盤は、それぞれあまりにも無茶振りな設定のため、どう転んでも関係が生まれそうになかったキャラ達が、CDをめぐって少しずつ因縁が芽生えて来て、ラストはどうまとまるんだろう、とワクワクして見ていたのですが、まとめるのは愚か、収拾をつける気さえ皆無なオチには唖然とさせられました。
難解でわかりにくいオチ、というわけでもなく、丸投げにして、「どうだい、こんな終わり方今までなかっただろ?」とアメリカ人特有のクール口調(偏見)で言われているような。
この手の作品は、鑑賞後に、気付けなかった伏線の存在や、隠された意味などに気づきニヤリとさせられるのが楽しいのだけど、そういうのも一切ないし。
中学生の頃、ゲームボーイのテトリスで自己ベストの50万点を突破して、さあどこまで伸ばせるか!とドキドキしていたら、電池切れで消化不良に終わってしまったあの時の、唖然→ポカーン→ふつふつ→ムキーッ!、な心持ちを思い出しました。
そういう意味では、トラウマ映画と言えるかもしれません(言えるか)。
…。俺は、自分で金を払った物に対しては、どんなに惨い物でも良さを見つけ出し、良い買い物をしたと自分に言い聞かせ、洗脳して満足するようにしていて、それは光●(現コー●ー)の歴史シミュレーションゲームなんかにハマっていた事からも実証済みなのですが(どういう意味だ)、この映画に関しては、この十数年口に出したことのないセリフで締めくくりたいと思います。
金返せ。