GABACHOP〜あがんにゃな日々〜

趣味について、日記がてら。

映画DVD×4。

2010年09月21日 | 映画
TUTAYAで借りて来たDVD4枚を鑑賞しました。

●『スモーキンエース』(65点)
1億ドルの賞金首を前に、殺し屋達が集結。変装のプロ、暗器の達人、姉妹アサシン、モヒカン3兄弟など、個性的すぎる殺し屋達が、FBIや元警官らを巻き込んで、ドタバタ殺し合います。

クールでいて、どこか頭の悪い空気感がたまらない作品です。

ただ、ストーリーはグダグダで、ラストも結局何が言いたかったのかわからず終い。90年代前半のバンダイのアニメ原作のファミコンゲームクリア後のような後味です(←わかるか)。

●『パラノーマル・アクティビティ』(70点)
ひたすらカップルの寝室を定点カメラで撮影してたら、シャレにならない物が映っていた!的な、コンセプトホラー。効果音やCGなどによる大げさな手法は一切とらず、ホームビデオ風に、ひたすら自然さを追求しているため、ドアがかすかに動く程度のなにげないシーンでも、かなりビクビクしてしまいます。

ただ、恐怖の対象が日本人にあまりなじみのない“アレ”なので、あまり恐ろしさは感じませんでした。とはいえ、お化け屋敷的なドッキリ感はすごく、心臓の悪い方は見るのにかなりの体力を要すると思われます。

●『監獄島』(75点)
元WWEスーパースター、“ストーンコールド”スティーブ・オースチン主演のバイオレンスアクション。死刑囚達が無人島に集められ、勝者への報酬“自由”をかけて殺し合う、ちょっと『バトルロワイヤル』チックな設定。

オースチンの役者っぷりは、さすがWWE仕込みでした。ロック様といい、オレッグ・タクタロフといい、クイントン・ランペイジ・ジャクソンといい、プロレス&格闘技出身の俳優の最近の躍進っぷりはすごいですね。

これは『エクスペンダブルズ』での登場シーンも期待できそうです。

内容は、期待してなかった割にはきっちりまとまっていて好感触でした。もっとも、「マッチョまみれのアクションにしては」、という注釈抜きには語れませんが。

頭空っぽにして見るのに最適な一本。

●『グッバイ、レーニン!』(85点)
80~90年のドイツが舞台。社会主義に傾倒する母親が病気で意識不明に。ベルリンの壁崩壊の数ヶ月後に意識を取り戻した母親だったが、心臓に爆弾を抱えているため、ショックを与えるのは厳禁。息子は、母のため、あの手この手で社会主義崩壊の事実をひた隠しにしようとします。

その息子の、嘘を押し通すためのやり過ぎ感が滑稽で、とにかくじれったく、もどかしい。でも愛情の深さ故の事なので、主人公が空回りすればする程、とても共感でき、せつないです。

ラストの方で、テレビをのニュースを見ながら母親が息子に向かって言った「素晴らしい」という言葉に込められた意味を考えると、涙腺崩壊一歩手前。踏みとどまりましたけどね(男の子だもん)。

最後の最後に主人公が語ったナレーションは、じれったさの集大成。でもその裏には、母親を救おうと奔走する息子への、母親の無上の愛が注がれていました。

多分ドイツ史に詳しければ、おそらく大爆笑なんだろうなあ、と思われるシーンが多数あります。それらを理解できたら90点超えだったかもしれません・・・。

即効性はありませんが、スルメのようにジワジワ来る作品ですよ。

親孝行せにゃな、という気になれます。