ラーメン屋天下一品の新メニュー、納豆ラーメンに挑戦。
もっと後先考えろ?
仕方ないのですよ、男の子だもん。
運ばれてきた刹那に、かぐわしい納豆のニオイがプーン。周囲の目を気にしつつ、早速ツルツル。
ツルツル。
ツルツル。
あ、これ、納豆が箸からすべり落ちる音です。何度チャレンジしても、納豆と麺を同時に口に運ぶことは叶いませんでした。
仕方ないので、先に麺をすすり、あとからレンゲですくってパクリ。
…案外おいしくて困る。
次に、納豆のネバネバ感を楽しもうと、スープをかき混ぜてみる。予想通りスープがネバネバに!…はならず、とろみが恐ろしく増しました。もうトョロントョロン(←この擬音しか相応しくない)。
泣きそうになるくらいスープの腹持ち度がアップ。さらに麺へのからみ具合が大変な事になり、麺を食べきった頃にはスープも空っぽに。スープの余韻を始めとする楽しむという、ラーメンの妙味を味わうのは無理そうです。
かわりに、ラーメン鉢の底から顔を出した、箸とレンゲをかいくぐり続けた無数の納豆の粒。天一のこってりを食べきったあとのこのひと粒ひと粒は中々の脅威です。
結論。予想以上においしい!食べる価値はあり!でも二度と食わねえ!
そんな気にさせられた、さわやかな初秋の夜の物語。
はあ、どっとはらえ。