本日は、管理人のお気に入り映画『シックス・ストリングス・サムライ』をご紹介。
1957年に核弾頭が投下されアメリカはソ連に占領された。唯一の自由都市ロスト・ベガスの王キング・エルビスが死んだ後、次のキングになるべくロックンローラー達はベガスに集結しようとしていた。主人公バディもまた、孤児のキッドを連れて敵を倒しながらベガスを目指す…。
要約すると子連れ狼＋北斗の拳＋プレスリーな、奇跡にまみれたこの映画。ＣＧなんかほとんど使用されず、とにかくチープな作りながらも、製作者の愛がビンビンに五感を直撃してくる素敵な映画です。
主人公バディはスーツとネクタイに身を包み、ギターとサムライソードを携え襲いかかる敵をバッタバッタとなぎ倒します。演じるジェフリー・ファルコンは香港映画などに多数出演経験があり、アクションシーンは『マトリックス』や『英雄～ヒーロー～』に勝るとも劣らない高クオリティ（ごめん、気のせい）。
敵も、ボーリングピンの仕込み武器で攻撃してくるロックバンド、宗教がかった潜水服の集団、ソ連兵（おい）など多種多様。とくにラストバトルでの、ヘビメタ戦士“デス”との戦いは新旧音楽シーンの思想闘争と言っても過言ではないでしょう。多分。
世紀末のアメリカ（ソ連領）で繰り広げられる男達の戦いから目を離すな！
（1998／アメリカ）
監督■ランス・マンギア
出演■ジェフリー・ファルコン、ジャスティン・マクガイア
音楽■ザ・レッド・エルビス
ポニーキャニオン PCBP-50341
