GABACHOP〜あがんにゃな日々〜

趣味について、日記がてら。

アカツキ.

2006年01月09日 | POP & ROCK

 本日は管理人一押しのパンクロックバンド、アカツキ.をご紹介。



 2001年12月の初ライヴ以降、都内を中心に精力的に活動。自主レーベルから3枚のアルバムをリリースして、ついに'04年6月9日、メジャー解禁となるシングル「フルアヘッド」をリリース。

 ハイロウズだと臭すぎて、B'zだと軽すぎる、と感じるひねくれ管理人のすれっからしなストライクゾーンを的確につらぬいてくれた4ピースバンドです。

 メジャーデビューシングル『フルアヘッド』は、ノリもつかみも抜群なキラーチューン。初めて聴く人にオススメの一枚です。

※楽曲が試聴できるサイトはこちら

 クラシックなアメリカンミュージックの雰囲気を感じさせつつも、しっかりロックなセカンドシングル『ギャラクシードライブ』、戦争を繰り返す世界を歌う『ルーシー』や『ブラックビジネス』、さらにはちょっとHな『ストロボ』まで、幅広く、自由に歌い上げています。名曲多数。

 おすすめです。

      

カンフーハッスル

2006年01月09日 | 映画

 本日は、80年代の週刊少年ジャンプ愛読世代にビビビっと来る映画『カンフーハッスル』をご紹介。

【ストーリー】
 チンピラのシンが、貧民街のアパート、豚小屋砦で悶着を起こしていると、そこへ斧頭会がやってくるが、カンフーを極めた住民があっさり撃退してしまった。斧頭会は報復のため刺客を放つが、平和を守ろうとする最強の家主夫婦に倒される。斧頭会はシンを仲間に引き入れ、狂気の殺し屋と呼ばれる達人を招く。家主夫婦と達人の壮絶な闘いを前にしたシンは、自分の中で、何かが目覚めるのを感じていく…。

 「ありえねー」。そのいかにも日本人的で狙いすぎでうすら寒さすら感じるコピーに不安を感じつつも、大晦日の雪の中先行上映会に行って来ました。前作(?)『少林サッカー』がおもしろかった分、過度の期待をしないよう、なるべく冷静な観賞を心がけていたのですが、やはり無意識に前作と比べてしまってたのか、上映後、若干の物足りなさを感じました。

 でも駄作だったか、というとそうではなく、純粋に見れば近年まれに見るバランスのよい娯楽作品だったと思います。ただ、このバランスのよさが曲者で、『少林サッカー』に見られた「過剰なゆがみっぷり」が控えめだった気がします。僕みたいなすれっからし映画ファンには残念な仕様です。

 とはいえ、正月に肩の力を抜いて見る分には申し分のない傑作でした。三枚目サブキャラが主人公を差し置いて大活躍するシーンは、『キン肉マン』や『北斗の拳』世代にはたまらないものがあるでしょう。はじめてジャッキーのカンフー映画を見たときの衝撃には及ばないけど、あの時の感動のひとかけらを感じさせてくれました。

 製作者の愛が感じられる映画は見ていて痛快です。

 DVD買おっと。


筋肉少女帯

2006年01月09日 | POP & ROCK

 大槻ケンヂがボーカルとして率いる“トラウマパンクバンド”筋肉少女帯。80年代のインディーズバンドブーム期に頭角を現し、88年にメジャーデビュー。とにかく“売れ線”を嫌い、自身のトラウマを爆発させるが如くの不条理さ、そして小説のようなストーリー性の歌詞・音楽でカルト的人気が爆発。99年に大槻ケンヂが脱退し現在は活動停止中も、未だ根強いファンが多数。

 僕は中高生のころ、テレビやラジオでよく流れているようなJ-POPがなぜだか大嫌いでした。確固たる理由があったわけではないのですが、ぶっちゃけ生理的に受けつけず、どの曲も同じに聞こえ、ありきたりの音楽性に寒気すら感じていました。やなガキだなあ。

 したがって、たまにカラオケに行っても歌える曲など皆無、せいぜい日頃見ていたアニメの主題歌(別にアニメ好きだったわけではない)くらいしかレパートリーがない、ちょっと微妙な存在だったのを覚えています(今もか)。

 ところが、ある日筋少の曲を聞いた時に、脳髄から背骨にかけてビビビっと電気が走ったのです。

 気がついた時にはタワレコでそのCDを購入していました。生まれて初めて自分の意思で買ったJ-POPのCDがちょっと嬉しく、カラオケでのレパートリーも増えるのではと期待をしていました。もっとも当時の筋少は、名前こそ知られていたものの、大衆受けする楽曲が少なく、カラオケにもほとんど配信されていませんでしたが・・・。(ところが今や機種によっては70曲配信。いい世の中になったもんだ)。

 ちなみに記念すべき我が人生初購入曲の名前は『タチムカウ~狂い咲く人間の証明~』

 筋少で特筆すべきは、まず小説家としても活躍している大槻ケンヂの詩の尋常のなさっぷりでしょう。自身のコンプレックスにカルト的な才能を加え、時には抗鬱剤を服用しつつ作りあげたドグラでマグラな歌詞は、一度聞くと他の楽曲には食いつけなくなる程の中毒性にまみれています。嫌いな人には一生受け入れられないだろうけど、アングラな趣味、もしくはアングラな生き方をしている人種にはすげえおすすめですよ。

 また他メンバーもハイレベル揃い。ギターの橘高文彦(現X.Y.Z.→Aギター担当)は和製イングウェイを思わせるスピード感と迫力、それでいてメロメロにメロディアス。

 筋少初期メンバーで、現在でも日本屈指(?)のピアニスト三柴江戸蔵(現:三柴理・特撮ピアノ担当)のピアノも、そのごつい風貌とは対照的に繊細で刹那的、かつ本人いわくの“爆音ピアノ”的一面も併せ持ち、楽曲に美しさと奥深さを表現しています。

 ほかのメンバーも、現在多方面で高評価を得ています。そんなメンバー達が“売れ線”を放棄し、好きな曲を好きなように作り上げる様は、聞いていてこの上なく痛快です。

 シリアスあり、コミカルあり、悲劇あり、感動あり、物語あり、トラウマあり。この過剰なまでのふり幅は、味わい尽くす価値ありですよ。

 『元祖高木ブー伝説』や『踊るダメ人間』、『日本印度化計画』などヒットした曲も多いけど、世間ではあまり浸透しなかった楽曲にも素敵な曲が揃っています。

 愛する女性のために墓場から甦ったゾンビの愛を歌う『トゥルーロマンス』(97年ミュージカル化)や、甦った少女達をまた土に還すための戦いを描く『再殺部隊』(01年『ステイシー』として映画化)。老人ホームでのラブロマンス『そして人生は続く』。惰性で生きている人間を皮肉った『パブロフの犬』。

 …書ききれないので、あとはオフィシャルサイトで試聴するなり、BESTアルバム買うなり、大槻ケンヂ全歌詩集『花火』(メディアファクトリー)あたりで各自調査願います。ほんとすんごいから。

 ちなみにアニメ『エヴァンゲリオン』の主人公は、筋少の『どこにでも行ける切手』の歌詞がモデルらしいです。蛇足。

【公式サイト(試聴あり)】
http://www.kids.co.jp/King-Show/
【レビューサイト・筋肉少女帯 この曲を聴け!】
http://www.hvymetal.com/artist/565.html



ナビィの恋

2006年01月09日 | 映画
 本日は、素敵な恋物語、沖縄映画『ナビィの恋』をご紹介。



【ストーリー】1999年公開。奈々子は、都会の喧騒に疲れ、久しぶりに故郷の粟国島に里帰りすることに。島へ向かう連絡船には島の人たちに混じって、福之助という若い風来坊風の男と身なりのいい老紳士、サンラーも乗り合わせていた。少しだけ、福之助が気になる奈々子。一方、ナビィおばぁも、連絡船が着いた時から様子がおかしい。それもそのはず、連絡船に乗っていた老紳士サンラーは、ナビィおばぁの60年前の大恋愛の相手だったのだ…。

 沖縄映画が大好きです。て言うのも、独特のまったり感、けだるさ、ゆるやかな時間、懐かしい風景、染みる音楽、それらが絶妙にブレンドされてある種のトリップ感覚に陥ってしまえるから。ある意味ドラッグ。中毒性も申し分なし(現に“沖縄病”という単語が現実に存在する)。

 この映画は、若干あっさり目に作ってあるので、沖縄をあまり知らない人が見ても楽しめるはず。内容的には、“おばあ”の60年ごしの恋の行方をおっかけるラブストーリー。60年ごしですぜ、60年。現代の冷たい結婚観・恋愛観に打ちのめされ、どこか冷めた目でしか恋愛を捉えられなくなっている身には、なんかこう希望というか、甘っちょろい幻想をもう一度抱きたいという感情をふつふつと沸き起こされる気がしたり。

 あと、くわしくはネタバレになるので書けないけど、ナビィの夫、恵達の男っぷりはもう涙腺ゆるみっぱなしです。好きな女性のために死ぬことくらいはできそうだけど、“それ”はできる自信ないです。でも男としてはかくありたいもんだ。

 音楽はかのマイケル・ナイマンが作曲。通常の沖縄音楽と一線を画し作品に独特の世界観を与え、嘉手苅林昌登川誠仁といった民謡界のビッグネームが奥深さを醸し出す。ほかバイオリニストやオペラ歌手なんかも登場し、ミュージカル的作品としても楽しめます。

 沖縄映画入門作品としては最適な作品。また落ち込んでいるときに見ると元気が出ること間違いなし。せつない中にほのぼの感の漂う名作(大作じゃないよ)。ぜひ一度ご賞味あれ。

なお作品中一部字幕アリ(笑)。

【公式サイト】
http://www.shirous.com/nabbie/index01.htm
【みんなのレビュー(ネタバレあり)】
http://jtnews.pobox.ne.jp/movie/database/treview/re2970.html




火山高

2006年01月09日 | 映画

 今日は韓国が送る超B級学園アクション映画『火山高』をご紹介。



【ストーリー】
17年にわたり生徒達の覇権争いが続く“火山高”。そこに、強大な力を秘めつつも制御できず、トラブルに巻き込まれ続ける男キム・ギョンスが転校してきた。今度こそ卒業をと決意に燃えるギョンスだったが、秘伝書をめぐり繰り広げられる争いに次第に巻き込まれて行く…。

 高速で放たれるチョーク、腕力で学園征服を目論むライバル、クールで正義感の強いヒロイン、恐怖の生徒指導を執行する学園鎮圧教師五人衆。どこかで一度は見たような設定と、CGとワイヤーアクションをふんだんに取り入れた派手(でチープ)なバトルシーンは、少年漫画をそのまま実写にしたかのよう。こういうお家芸的な映画は先に作らなきゃダメだろ、日本。

 全編映像をメタリックを基調としたクールな色合いにCG加工してあり、シャムシェイド作曲の音楽(日本公開版のみ)とあいまり独特の世界観をかもし出していていい感じです。

 もっとも実際の日本の名作少年漫画に比べると、ストーリーも練られてないし、テンポも悪く、展開もありがち。それでも個性的なキャストと世界観に勢いが感じられ、アニメ感覚で見れば十分楽しめる作品に仕上がっています。

 揚げ足取るのが好きな人にはあまりおすすめできませんので、くれぐれも肩の力を抜いてのご観賞のほど。『北斗の拳』や『ドラゴンボール』世代なら見てみる価値ありです。

 てか、こういう、俺が応援しなきゃ誰がするねん!的映画が大好きです。


【この映画を紹介しているサイト】http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=3258