世界初でノーベル賞にも値するともされるブラックホールの映像が捉えられた。
ブラックホールは、既に存在が確認されていたが、光すらも脱出できないほどの重力を持つことから映像としてみることは不可能とされていた。今回の映像にしてもブラックホール周辺の星間ガスを撮影できたもので、我々が「写真」のイメージとして持っている被写体を直接に示すものではないが、科学者の興奮を見ると画期的なことなのだろう。今回のブラックホールは地球から5500万光年の距離にあることから、今回の映像は当該ブラックホールの5500万年前の姿であり、現在どのようになっているのかは知る由もない。SF映画からの知識では、ブラックホールは周辺の全ての物質を飲み込むとされているので、現在はとてつもない大きさに成長しているのだろうか?、それとも別の何らかの要因で成長が止まったり消滅したのだろうか。素人考えでは、ブラックホールが周辺の全てを飲み込むならば、長い年月には全ての恒星や惑星が飲み込まれ、銀河自体がブラックホール化するのではと思うのだが、そうはなっていないのは、宇宙の大きさ、複雑さ、未解明の不可思議さを理解していないためであろうか。
同日に、失言で名高い桜田五輪相が、またまたの失言の果てに辞任(事実上の更迭)した。本ブログでは桜田大臣は”口下手””レトリック音痴”であるだけと擁護していたが、これほどの失言の連続では、本人の続投意志に関わりなく、総理や総理周辺が詰め腹を切らせた顛末であろうことは間違いない。桜田氏が長年にわたって議席を維持できたことから考えると、選挙区や有権者には得難い人物であったのだろうが、今回の大臣失格によって次回選挙での審判はどのような結果になるのだろうか。思い出されるのはピーターの法則である。ピーターの法則とは『能力主義の階層社会では、人間は能力の極限まで出世する。したがって、有能な平(ひら)構成員は無能な中間管理職になる。』とする説であるが、一般的には「人間には、最も実力が発揮できるランクとポジションがあり、それを超えた場合にはランクとポジションが要求する力を発揮できない」と解釈されている。桜田議員は、陣笠議員としては選挙区への利益誘導等に力量を見せて有権者の信頼を得ていたのであろうが、脚光を浴びる傍ら一挙手一投足が注視されるとともに、所管行政府を束ねる地位では無能とされた結果ではないだろうか。
一見無関係かとも思われる事象を併記したのは、自分の中では二つの事象が摩訶不思議であるという共通項に依っている。ブラックホールは科学音痴のゆえに、桜田大臣の更迭は桜田議員を大臣に起用した人物評価のゆえに、魔訶不思議と感じるものである。さらには、二つの事象が自分の生活に全く影響しないことも共通しているが。
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