本朝の産経新聞で、スコットラン海洋科学協会が行なう暗黒酸素解明の研究を日本財団が支援することが報じられた。
暗黒酸素とは、深海底の岩石塊(マンガンノジュール)が海水を電気分解することで発生する酸素を指しているらしい。
これまでは、約20~24億年前に地球大気中の酸素濃度が殆どゼロの状態から現在の1/100以上のレベルにまで急激に上昇し、生命進化にも多大な影響を及ぼしたとされ、その原因は「大氷河期から温暖期への急激な温暖化に伴い、光合成生物が大繁殖することで起きた」とするのが定説とされてきた。一方、暗黒酸素は昨年の7月に発表された論文で提示された新しい考えであり、生物の光合成によらない酸素が深海底で発生しており、これは多金属団塊(ポリメタル・ノジュール)による海水の電気分解によるものではないかとの見方を示している。
そういえば、中学理科の実験で過酸化水素水に二酸化マンガンを加えることや水を電気分解することで酸素を得た記憶があるので、科学オンチながらマンガン塊・電気分解と聞けば、もしや?成程!!と合点が行く。
自分は、海水表面に溶け込んだ酸素は行き届かないだろうと思える深海で深海魚などが生息していることや、無酸素状態の23億年前に酸素を供給し始めた生物が発生したのはなぜかと疑問に思っていたので、酸素の起源と光合成植物の発生が暗黒酸素によることに期待の1票を投じることにしたい。
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