戦時徴用されたとする労働者に対する日本企業への賠償判決が韓国で相次いでいる。
国交回復条約に関連する訴訟の正当性についての疑問はさておき、『徴用は本当に有ったのだろうか。』と疑問に思っている。従軍慰安婦についても同様であるが、当時の下層階級にとって、十分な食と安定した職を得ることは至難の業であったと推測されるからである。公娼制度が存在した日本でも、遊女の大半は貧困家族救済のために自ら又は両親の同意のもとに苦界に身を沈めたものであり、農家の次三男は食と夢を持って危険と困難に満ちた満蒙開拓義勇団に身を投じている。帝国陸軍が起こした2.26事件も、農村出身の兵士家族の困窮から想起された国家改造意図が原因とされている。このような時代にあって企業が労働者を確保することは容易であり、十分とは言えないまでも金と食を約束された労働者募集には十分な応募があったと推測される。もちろん、勤務地や労働条件については労働者の意に沿わぬことがあったかもしれないが、それは現在でも起こることで当時の常識では容認されたものであると思う。学歴・門閥・家産を持たない人間の苦闘と苦悩を、現在の尺度で評価することが果たして妥当であろうか。また、訴訟が半世紀も経って為されたことにも大きな疑問が残る。なぜなら、昭和30年代に訴訟が起こされたならば、徴用工や慰安婦への志願理由が自由意思または困窮家族の救済のための家族の意志であることが容易に確認できたであろうし、そのような志願の理由は半ば美談とされたのではなかろうかと推測される。
元徴用工や元慰安婦に問いたい。『貴方がたは、本当に日本国や日本企業に強制されたのですか?』
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