原発2基廃炉止む無しの結論が出そうである。
学術的な判断は良く理解できないので、一般的な風潮について考える。官民を問わず問題解決の際に、いわゆる部外者による第3者委員会を作ってその結論に従う姿勢を取ることが多い。第3者委員会には学識経験者や市民運動家が任命される場合が多いが、委員会そのものに責任がないため、より安全が確保される方策が結論・提案される場合が多い。しかしながら、今までの第3者委員会の結論は、『羹に懲りて膾を吹く』型の結論が多いように思う。とすれば、問題解決に当たっては、直接利害関係を持つ賛否同数の人間が調査・討議し、結論する方が有効な提案に結びつくのではないだろうか。今回の事案では、原発の稼動・廃止について、土質調査、防災対策、温暖化対策、廃棄物対策、代替電力、コストの転嫁法(電力料金)、跡地整備、現地雇用等々の諸問題について、いわゆる落としどころを模索して提案するのである。今までは、前述の諸問題についてそれぞれの関係者が考え・対策することであり、第3者委員会は関知しないとのスタンスで処理されていた。いわゆる『仏作って魂入れず』の提案で、不作為の誹りを免れないものである。
しかしながら、自分の考える第3者委員会では賛否の対立を助長するのみで、事案の解決など程遠いものであるとも思うが、ともあれ、第3者委員会には、根本を正すとともに実現可能な提言を求めるものである。